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【中学生2人殺傷】元 福岡県警 刑事部長に聞く 計画性は 動機は 逮捕までの捜査のポイント

2024年12月19日 17:35
【中学生2人殺傷】元 福岡県警 刑事部長に聞く 計画性は 動機は 逮捕までの捜査のポイント

北九州市のファストフード店で14日夜、中学生の男女2人が男に刺され、女子生徒が死亡し、男子生徒が大ケガをした事件で、警察は19日午前、現場近くに住む43歳の男を、男子生徒への殺人未遂の容疑で逮捕しました。「確かにその行為をしました」と話し、容疑を認めているということです。

今回の事件発生から逮捕について、元 福岡県警 刑事部長の尾上芳信さんにお話をうかがいます。尾上さん、よろしくお願いします。容疑者の逮捕に至りましたが、逮捕に至るまでの捜査のポイントは防犯カメラということですが、どのようにお考えでしょうか。

■元 福岡県警 刑事部長・尾上芳信さん
「捜査のポイントは防犯カメラ、タクシー、バス、ドライブレコーダーをつなぎあわせながら犯人に行き着くというケースが最近は増えてきています。」

■松井礼明アナウンサー
捜査本部は100台以上の防犯カメラ、数十のドライブレコーダーの映像を調べて、逮捕につなげたということです。

■尾上さん
「昔は監視社会になると防犯カメラには反対意見もありましたが、最近は犯人検挙につながるケースが非常に多い。福岡県警でも捜査支援をする係があって、防犯カメラを回収、分析して車両の特定、容疑者の特定につなげる専門の捜査員がいます。今回もおそらく、そういった捜査員たちも活躍してくれたのかなと思っています。」

■松井アナ
今回は防犯カメラの公開がありませんでした。

■尾上さん
「おそらく世間的には犯人が捕まらないと思われていたと思いますが、捜査の初期段階で犯人の目星がついていた、公開はしませんでしたが、この容疑者については秘匿で行動確認をしながら、次の事件を起こさない、逃走しない措置をとりつつ、逮捕に向けて証拠固めをやっていたのではないかと考えます。」

■松井アナ
平原容疑者は車でファストフード店の駐車場に到着して、およそ10分滞在して、その後、事件は十数秒。計画性についてはどう感じられますか。

■尾上さん
「報道を見ていますとマスクや目出し帽をかぶっているわけではないので、計画的に捕まらないことを計画しながらということはないのかなと思います。計画性はないのかもしれませんが、町なかで通りすがりに、通り魔的にやるというよりも、ファストフード店の店内で刺そうという、ぼやっとした計画はあったのかなと思います。」

■松井アナ
中学生との接点は確認されていませんが、動機についてはいかがでしょうか。

■尾上さん
「おそらくですが、こういった犯罪については、心の悩みがあるような人物が凶行に及ぶ場合や、人を刺すという衝動にかられる、刺してみたいという人物もこれまでの事件の容疑者を見ているといますので、今回もいずれかの人物だったのかなと個人的にはみています。」

最終更新日:2024年12月19日 17:35
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