ノーベル平和賞の授賞式 福岡から唯一出席した被爆者の男性に笑顔も 福岡からも見守る「核兵器廃絶を世界の人とともに」
日本時間の10日夜、ノルウェーの首都、オスロでノーベル平和賞の授賞式が開かれました。受賞した日本原水爆被害者団体協議会の代表団として、福岡市在住の被爆者の男性も出席しました。
日本時間の10日夜に開かれたノーベル平和賞の授賞式。福岡からも唯一、日本被団協・九州ブロックの代表理事を務める、中村国利さん(80)が出席しました。
授賞式では、長崎で被爆した田中熙巳さん(92)など3人が登壇し、メダルと賞状を授与されました。
■日本被団協・田中熙巳 代表委員(92)
「核兵器は一発たりとも持ってはいけないというのが、原爆被害者の心からの願いであります。核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて、ともに頑張りましょう。」
演説後には、会場から大きな拍手が送られました。
授賞式後に行われた記念撮影では、中村さんに笑顔も見られました。
授賞式の様子を福岡で見守った、福岡県被団協の南嘉久事務局長は、FBSの取材に対し「喜びを感じたとともに、喜びで終わらせてはダメ。核兵器廃絶を世界の人とともに実現していく決意を新たにした」と話しています。