「グリーンピアせとうち」38年の歴史に幕 広島県呉市
利用客の低迷や施設の老朽化などで営業を終える呉市の大型宿泊施設「グリーンピアせとうち」が、2月29日で営業を終えます。2月24日、呉市安浦町で打ち上げられた花火。「グリーンピアせとうち」の営業終了を前に、施設の利用客などにこれまでの感謝を伝えようと、打ち上げられました。会場には多くの人が訪れ、施設との別れを惜しみました。
■訪れた人
「子どものころから何回も訪れたところなのでさみしいなというのがある。でも最後にこうして花火を見られてうれしかった」
1985年に開業した「グリーンピアせとうち」。テニスコートやプールを備え、自然に囲まれた施設として親しまれてきました。しかし、老朽化や経営難を理由に所有する呉市が閉館を決め、菓子の製造販売やリゾート事業を手がける、「シャトレーゼ」に売却しました。閉館を前に、地元を盛り上げたいと、格安の宿泊プランを用意しました。
■グリーンピアせとうち 森山拓也さん
「こちらが今回のキャンペーンの夕食メニューですなかでも目玉は安浦産の蒸しがきの食べ放題です」
地元産の食材を豊富に使ったディナーを、手頃な値段で提供。宿泊客らは、最後の時を堪能していました。
■宿泊客
「身がぷりぷりしていていろんなところでカキを食べているけど一番くらいにとてもおいしくて大満足です」
■宿泊客
「親子三代で来てプールも利用して宿泊も還暦(祝い)もここでさせてもらった楽しいばっかりよねここに来たら」
新たに生まれ変わるこの場所に込める思いがあります。
■グリーンピアせとうち 森山拓也さん
「38年間ご愛顧いただき誠にありがとうございました。広大な敷地にはみなさまの思い出が詰まっている名前は変われど次の事業者にはこの思いと安浦町をぜひ盛り上げてほしい」
38年間の歴史に幕を下ろすグリーンピアせとうち。今後は新たに施設を取得した「シャトレーゼ」が宿泊施設を改修し、地元の柑橘などを使った菓子の工場やリゾート施設などを建設する予定です。
【2024年2月28日 放送】