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8・6式典で平和公園全体を入場規制へ デモ団体の暴行事件で広島市が対策強化

2024年5月7日 18:45
8・6式典で平和公園全体を入場規制へ デモ団体の暴行事件で広島市が対策強化

広島市は、今年の平和記念式典で、入場規制を平和公園全体へ拡大することを明らかにしました。

今年から入場規制の範囲を拡大するのは、原爆ドームの周辺など、平和公園北側のエリアです。

広島市は、平和記念式典の開催にともない、毎年、原爆慰霊碑周辺など一部を立ち入り規制にしていましたが、今年は、規制の範囲を「平和公園全体」へと広げます。原爆ドーム周辺などでも手荷物検査を実施し、拡声器やプラカード、のぼりなどの持ち込みを禁止します。

原爆ドーム周辺では、去年の8月6日にデモ団体の一部が広島市の職員に体当たりする暴行を加えたとして逮捕・起訴されています。広島市と県警は事件後の去年秋ごろから安全対策の検討を進めてきており、来年の被爆80年に向けて対策の徹底を図る方針です。


【8月6日の平和公園への入場規制】

<去年まで>
平和記念式典のメイン会場を中心に、立ち入り制限
<今年>
平和公園北側の原爆ドーム周辺などを追加。規制の範囲が公園全体に拡大

関係者によると、広島市と県警は去年の秋ごろから、2つの案を検討していました。

①原爆ドーム周辺などを工事用のフェンスで完全に閉鎖する案

②入場規制の範囲を広げる案

フェンスで封鎖する案は、慰霊で訪れる人も入ることができなくなってしまう懸念があったので、一般市民も手荷物検査を通過すれば入場できる今回の対応に決まったということです。広島市の幹部は「被爆80年となる来年に向け、今年から安全対策を徹底する」と話しています。

【2024年5月7日 放送】

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