×

【特集】日本被団協ノーベル平和賞受賞 初代理事長の次女・森滝春子さんが語る 選出された意味と今後の活動

2024年10月15日 22:00
【特集】日本被団協ノーベル平和賞受賞 初代理事長の次女・森滝春子さんが語る 選出された意味と今後の活動

2024年のノーベル平和賞に、日本被団協が選出されました。『核兵器廃絶をめざすヒロシマの会』共同代表の森滝春子さんに、受賞について話を聞きました。森滝さんの父・市郎さんは、日本被団協の初代理事長として被爆者運動をリードしてきました。

■広島テレビ 森拓磨アナウンサー
今回のノーベル平和賞受賞のニュースを、どのように受け止めましたか。

■核兵器廃絶をめざすヒロシマの会共同代表 森滝春子さん
被爆者団体にくる(受賞する)ことはないと思っていましたので、やはり驚きました。外出から帰ってニュースが飛び込んできてて、ノーベル賞平和委員会の委員長さんのスピーチを聞く中で、今回ノーベル平和賞を日本被団協に授与したということの意味、彼らの意図、そういうものを読み取ることができて、納得したというか、これをしっかり生かして今からどうしていくかというのが、問題だなという風に思いました。

■広島テレビ 森拓磨アナウンサー
今の1つ危機的な国際情勢にあるという中での、そういった意図であると?

■核兵器廃絶をめざすヒロシマの会共同代表 森滝春子さん
そうですね。今実際に世界で、ウクライナであるとか、パレスチナであるとか。そこに核の保有国であるロシアとか、イスラエルが核を使うぞという表明をしている。その中で本当にもし使われだしたら、必ず大きな世界戦争、全体を巻き込むことになる。人類が絶滅する危機にある。そういう非常に切迫した危機感を感じました。 そういう背景で考えて、決断されたと思うんですね。受賞することがないと思っていた1つの理由は、やはり原爆投下した国が核超大国のアメリカであったと。そこを被爆者に、直接の犠牲者である被爆者に光を当てるということは、やはりそういう国際的な人道法にもとる大量虐殺をもたらした核兵器を告発することになる。それを使った国も告発することになる。そういう意味で、超大国・巨大な権力を持っているわけですから、なかなか踏み切ることは難しかったんじゃないかなと。でも、今の非常にかつてないほどの、今まで何度も核戦争の危機はありましたけど、やはり今が最大の危機と言えると思うんですね。その中でやはり今一度、被爆者に光を当てて、被爆者がいて血の滲むような運動の結果、80年間少なくとも今までは、核が実際に使われなかったということを明らかにしていますし、 その努力の内容もよく調査・研究された上でのことだなと思いました。

    一緒に見られているニュース
    広島テレビのニュース
    おすすめ