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【特集】人気ラーメン店「我馬」と高校生がコラボし商品開発 プリンに込めた思い

2025年2月19日 15:36
【特集】人気ラーメン店「我馬」と高校生がコラボし商品開発 プリンに込めた思い

2月から、広島の有名ラーメン店に期間限定のメニューが加わりました。この商品開発には、県内の高校生が参加しています。生徒たちがプリンに込めた思いを取材しました。

本格的な豚骨スープと自家製麺が売りのラーメン。広島県内に11の店舗を構える人気ラーメン店「我馬(がば)」です。2月、新たなメニューが加わりました。

それは、「花潮(かちょう)プリン」という独特なネーミングの新商品です。塩キャラメルをベースにしたプリンに、イチゴやホイップクリームなどが盛られています。

このプリンは、我馬と安西高校の生徒が共同開発したものです。リーダーを務めたのは、井上綾斗(あやと)さん。この春から専門学校への進学が決まり、パティシエを目指します。

■安西高校3年 井上綾斗さん
「(プリンの製作は)やりたいの一点です。大きな一歩を踏み出すきっかけに。」

話が持ち上がったのは、2024年10月。安西高校のOBで我馬の小林史和社長の講演会がありました。社長が伝えたのは「チャレンジ」することの大切さでした。

■アースフード(我馬)社長 小林史和さん
「(講演後)将来の夢を聞いた時に、パティシエになりたいということを井上くんが話をしてくれたので、チャレンジのテーマをもとに『井上くんも、何かチャレンジしてみないですか?』ということで。」

互いの思いが一致して始まった商品化。試行錯誤を重ね、見た目や味などを高校生が考えました。製作期間は1か月半。見事、社長から合格をもらいました。それが「花潮プリン~明日への一歩~」です。

井上さんに、名前に込めた思いを聞きました。

■安西高校3年 井上綾斗さん
「春って、別れであったり出会いであったり、気持ちの行ったり来たりするような、そんな季節が始まってくると思うんですけど、出たり入ったりというのを、潮の満ち引きで例えて、『潮時』のような季節に、新しい一歩を踏み出していただきたいという思いで頑張ってきました。」

先日、高校生たちがお店を訪れて、直接、客の感想を聞きました。

■食べた来店客
「おいしかったです。塩キャラメルの味ですかね?一番上にイチゴがのっていたじゃないですか。甘さの上に酸味もあってバランスがよかったと思います。いろんな味が楽しめた。」

■安西高校3年 井上綾斗さん
「実際に食べていただいているのを見るというのが初めてだったので、すごく感動しました。」

■安西高校2年 吉田匠慶さん
「感無量というのは、このことなんだなと思いました。自分たちが伝えたい思いを、言葉じゃなくてプリンを介して感じてくれたというのが、心にきました。うれしかったです。」

学校で開かれた試食には、感謝の気持ちを込め、地域の住民や小学生を招きました。チャレンジが身を結んだ商品開発が、明日への一歩につながりました。

■アースフード(我馬)社長 小林史和 さん
「商品を開発するのは簡単ではないので、ここまでよく頑張ったなとすごく感動しました。」

■安西高校3年 井上綾斗さん
「どんなことでもいいから、挑戦することを大事に生きていきたいなと思いました。」

【テレビ派 2025年2月18日放送】

最終更新日:2025年2月19日 15:36
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