「要望伝えきれず収穫なかった」日本被団協の代表ら石破首相と面会
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表らが石破首相と面会しました。
8日午前10時、首相官邸を訪れたのは、日本被団協の代表委員の田中煕巳さんや箕牧智之さんらです。石破首相や公明党の斉藤代表などと面会しました。
面会を終えた田中煕巳代表委員は、「日本被団協の役員が1人2~3分ずつ発言したものの、要望をきちんと伝えられなかった。被団協としての収穫はなかった」と述べました。3月に開かれる核兵器禁止条約の第3回締約国会議への日本政府の参加についても、田中代表委員は要望しなかったとし、改めて首相と面会し要望したいとの意向を示しました。
一方、原爆被害に対する国家補償や長崎の「被爆体験者」の援護などについては要望したものの、石破首相から具体的な返答はなかったと述べました。首相からは、中国やロシア、北朝鮮など、日本の周辺国の情勢の厳しさや、軍備についての発言があったということです。
田中代表委員は「石破首相が最後に発言し、反論の時間は設けられていなかった」としています。
【2025年1月8日】