台風10号接近中 旅行の変更など早くも影響
非常に強い台風10号が広島にもゆっくりと近づいています。台風の接近により今後、交通機関が止まる可能性もあるとして旅行を変更する人など、早くも影響が出始めています。非常に強い台風10号は8月30日以降、広島県に接近し警報級の大雨となる見込みです。JRは博多方面の山陽新幹線で8月29日夜から計画運休を実施すると発表。広島駅では予定を変更する人の姿が見られました。
■群馬旅行を予定していた人
「群馬県の方に行く予定だったが新幹線止まるんじゃないかなという気がする。キャンセルした」
■帰省中の学生(秋田に帰る予定)
「8月31日の切符をとっていたが、9月2日に変更した。駅などで立ち往生するよりは、確実に乗れる方を選んだほうがいいかなと遅らせた」
広島市内のホテルでも台風の影響が出ています。
■リーガロイヤルホテル広島 宿泊部 酒井孝太 副部長
「旅行のスケジュールを変更かキャンセルか悩んでいる客が多く見られる」
こちらのホテルでは8月24日ごろから宿泊のキャンセルが相次ぎ、キャンセルはおよそ360件にのぼります。
■リーガロイヤルホテル広島 宿泊部 酒井孝太 副部長
「夏休み終盤だが家族連れやビジネスマンが多く影響を受けている印象」
■久保田 栄作 記者
「こちらのホームセンターでは防災コーナーの中に台風・雨専用のコーナーができています。中にはこのように品薄になっている商品もあります」
広島市西区にあるホームセンターでは、台風への備えとして懐中電灯や窓ガラスの飛散を防止するテープなどを購入する人が見られました。
■カインズ広島LECT店 伊藤さん
「(防災グッズは)いつもの2倍は売れている。問い合わせも2倍近くに増えている」
防災グッズの豊富な品揃えのなかでよく売れているのが・・・
■カインズ広島LECT店 伊藤さん
「養生テープとか停電対策として普段から販売されているカセットコンロもよく聞かれます。防災リュックや非常用トイレも問い合わせが多い」
一方、北広島町ではビニールハウス倒壊を防ぐための対策に追われていました。
■農事組合法人せんごくの里 田村誠 組合長
「大なり小なり対策をしておかないとハウスが倒壊したら次の仕事が出来なくなる」
こちらの農家ではおよそ30ヘクタールで米や大豆、麦を栽培。2004年に台風による強風で2棟が倒壊した苦い経験があります。
■農事組合法人せんごくの里 田村誠 組合長
「自然の力の恐ろしさというのをまざまざと目にしていますので風が吹いたり雨が降る前に支度しとけばいいかなと」
広島県内は8月30日から31日ごろにかけて警報級の大雨となる見込みで土砂災害や暴風などへの警戒が必要です。
【2024年8月28日 放送】