三次に避難のウクライナ一家が帰国へ 広島県三次市
ロシアによる侵攻で2022年から三次市に避難しているウクライナ人の一家がいます。子どもたちの教育のため、5月28日に母国へ帰る決断をしました。三次市役所を訪れたのはディミトル・ブワイロさんの一家5人です。ウクライナ東部の町からブワイロさん一家が避難してきたのは2022年4月。三次市に住む、ウクライナ出身の親戚が頼りでした。戦火を逃れ、慣れない環境の中での避難生活。少しでも心が休まる時間を、と鵜飼いに招かれるなど、地元の人たちから温かいもてなしを受けました。ロシアの侵攻開始から2年余り。戦争は今も続きますが、子どもたちには母国で教育を受けさせたいと一家は帰国を決断しました。
■三次市 福岡市長
「帰国をされても元気で幸せな生活を送って頂けたらと思います」
一家には、市民や市の職員から寄せられたおよそ65万円の寄付金が贈られました。
■ディミトルさん
「三次へ避難して毎日人の温かさを感じました。子供たちを育てて平和の中でとても幸せな2年間でした」
長女のズラータちゃん。「新しい場所でも頑張りたい。私はみなさんを忘れません。私のことも忘れないで下さい」と、感謝の思いを伝えました。
■イリーナさん
「戦争が終わって平和になったらもう一回三次に来てみなさんにいろんなことを伝えたい」
遠い異国の地にできたもうひとつの「ふるさと」。思い出を胸に、一家は5月28日にウクライナへ帰国します。
【2024年5月22日 放送】