広島市西区で道路が陥没してから4日 立ち入り規制続く
広島市西区の道路陥没から4日です。現場では今も立ち入り制限が続いていて、一部の住民は避難生活を強いられています。
■職員「じゃあ一緒に行きましょう」
陥没現場から半径50メートルでいまだ続く立ち入り制限。30日も荷物を取りに一時帰宅する住民の姿がありました。
先週26日、広島市西区福島町の交差点で発生した道路の陥没…。雨水管の整備のため地下を掘り進めていたところ異常に水が出て道が崩れました。周辺の建物11棟で傾きやひび割れが確認されています。
被害を受けた住民は観音小学校の体育館などに避難を余儀なくされました。
■住民は
「玄関もあかないような状況で、自分でバールでこじ開けました。立ち入り禁止区域なので市の職員に言って荷物を取りに行ったり。それが一番不便」
29日、観音小学校では工事の請負業者が住民の宿泊代などの補助を行っていました。その後、避難所は観音公民館に移転…。30日午前9時時点で公民館に4世帯6人、ホテルなどに18世帯36人が避難しています。
道路の陥没箇所は28日、埋め戻しが完了しましたが、現場では道路に砂利をいれる整備や下水道管の破損状況の調査が続いています。
現場にほど近い会社の従業員は復旧工事の早さに驚いていました。
■従業員
「金曜に仕事から帰る時と比べると(現場の状況は)雲泥の差。(近隣の方は)精神的な苦痛も受けているから手厚いサポートをしてあげてほしい」
■広島市 松井市長
「地盤が沈下したという現象が、少なくとも雨水管を作るための作業をしていなければ起こっていない」
広島市の松井市長は会見で、詳細な原因調査は必要としつつも、工事と陥没の因果関係はあるとしました。建物の安全性を確認したのち、工事の請負業者とともに補償を進める考えです。
広島市は建物の「危険度判定調査」を10月5日までに完了し、安全が確認された建物から順次立ち入り規制を解除したいとしています。
【2024年9月30日放送】