世界遺産・宮島の包ヶ浦自然公園に建設が計画されている高級宿泊施設について3回目の協議会
宮島の包ヶ浦自然公園に建設が計画されている高級宿泊施設について、市と住民代表らによる3回目の協議会が公開で行われました。市が見直し案を示す一方、委員からは公園の在り方を問う声もあがりました。
■宮脇靖知リポート
「3回目となる今回は、初めて公開で行われます。住民の皆さんも傍聴するかたちで開かれます」
宮島での協議会には、市の職員のほか5人の代表者が出席しました。
廿日市市は、宮島包ヶ浦自然公園のある場所に1泊平均10万円以上の高級宿泊施設の建設を計画しています。これまでの協議を踏まえ、市は誰でも利用できる
公共エリアの拡大案を示す一方、委員からは土地の利用そのものに対する意見も出ました。
■宮島旅館組合前組合長 有本隆哉さん
「包ヶ浦自然公園は自然公園なんです。宿泊施設がメインの公園であってはならないと思う」
その後は協議会メンバーのみで、公園の在り方などについて話し合われました。
■傍聴者
「ホテル誘致は説明しているが、自然をどう守るかの説明がない。このまま進めると思うとすごく不安」
■廿日市市 村上雅信 副市長
「今回の提案でご理解いただけたというところまでは少し難しいのではないか。もう少し協議を重ねる必要がある」
7月は現地の包ヶ浦で協議会を行い、議論を深めたいとしています。
(2024年6月13日放送)