海の恵みに感謝 中央卸売市場で”魚霊祭” 広島
徐々に秋らしさを感じるようになり、季節の魚が出始めました。一方で、今年の夏の暑さは漁業全体に未だ大きな影響を与えています。
冬の味覚を代表するフグなど旬の魚の入荷も始まっています。
広島市中央卸売市場では荷受会社などおよそ80人が参加し、海の恵みに感謝する魚霊祭が行われました。鯛を海に放流し、豊漁と商売繁盛を祈願する背景には、今年の猛暑による影響があります。
■広島魚市場 佐々木 猛 社長
「表面水温が30度を超えるような状況がございましたので、漁獲にとっても本当に大きな魚に対してのダメージもですね、従来以上にこの夏場の水温の上昇というものはあったというふうに思いますし」
大きな影響を受けたのはタコです。水温の上昇に弱く、2024年年8月は、去年に比べ入荷量が4割減りました。
また、カキは海水温の低下により、身が大きくなることから水揚げの解禁を3週間遅らせ10月21日としています。
今年(2024年)の夏は市場の在り方にも影響を与えそうです。
■広島魚市場 佐々木 猛 社長
「猛暑が当たり前、夏は今までより長いし、いろんな環境変化があるということを前提にこれからの計画の進め方を考える必要がある」
【2024年10月8日 放送】