広島大学に移転の放影研 完成イメージを公開「多様性と柔軟性のあるデザインに」
原爆による人体への影響を調査する放射線影響研究所は、広島大学霞キャンパスに移転する施設について、「多様性と柔軟性のあるデザインにしたい」としました。
広島市南区の比治山公園にある放射線影響研究所は、2025年度に広島大学霞キャンパスに移転する計画です。約5年ぶりに対面で開かれた協議会で放影研は、資材価格の高騰などの影響で着工が遅れているとしたうえで、「最先端の研究ができる施設を整備したい」としました。
新たな施設は10階建てで、延べ床面積は約7800㎡。被爆者の健診エリアは、車いすの利用などに配慮した広いつくりにする計画です。また、研究室などの仕切りをなくし、開放的な空間にしたいとしています。
■放影研 神谷研二 理事長
「研究は常に変動していくので、対応できるような自由な多様性、柔軟性のあるデザインにしようということ」
また、放射線による影響を調べるための被爆2世の「遺伝情報=ゲノム」の解析について、2024年夏頃から約500家族を対象に本格的な調査をする予定です。
【2024年2月21日放送】