8月29日、徳島県内の最低賃金を審議する最低賃金審議会が開かれます。

徳島県内の有識者や労使の代表者でつくる徳島地方最低賃金審議会は、8月21日に徳島労働局に最低賃金引き上げの答申を行う予定でした。

しかし答申を前に開かれた専門部会では、労使それぞれが主張する引き上げ額に開きがあり、2度にわたって結論を持ち越し、答申は8月29日に延期されました。

現在の県内の最低賃金は時給896円で、全国では2番目に低い水準です。

このため後藤田正純徳島県知事と県議会の10会派は徳島労働局に対し、最低賃金の大幅な引き上げを要請しています。

大幅な引き上げを求める後藤田知事の意向を受け県は、最低賃金が大幅に引き上げられた場合、引き上げを行った企業に対して行う対策を検討しているとみられます。

関係者によりますと、県の担当者が県内の経済団体などへの説明に入ったということです。