「対向車まぶしい!」ご存じですか?正しい“ハイビーム”の使い方 山本記者が実体験通じ再確認
夜間の車の運転でライトを上向きにするハイビームの使い方に不安を感じているドライバーも多いのではないでしょうか?
ハイビームは視界の確保に必要な一方で、対向車とっては視界を遮られ危険な場合があります。
どう使えばいいのでしょうか?
これは、見通しの悪い夜道を時速100kmでライトを下向きにしたロービームを使用して走行している映像です。
障害物の発見が遅れ、フルブレーキをかけましたが手前で止まり切れずに衝突しました。
ロービームとハイビーム、どのくらい見え方が変わってくるのでしょうか?
記者も実際に体験してみました。
(山本記者)「ロービームを使用して人型のパネルを見ていますが、下半身しかはっきり認識することはできません。これをハイビームにしてみると、上半身まではっきり見えますし、左腕を上にあげていることもわかります」
見通しの悪い夜道では、ハイビームにすると視界が改善されることがわかります。
道内では2019年から2023年までの過去5年間で、夜間に歩行者が車にはねられ死亡した事故は129件。
そのほとんどがロービームで走行中に起きたとされています。
道路交通法では、夜間に走行する際は基本的にハイビームで走行することになっています。
しかし、対向車が来た場合などは、眩しさで視界を遮らないようロービームに切り替えなければなりません。
道路で観察してみると…
(山本記者)「対向車はいないですが、みなさんロービームを使って運転しているようです」
(山本記者)「こちらの車、ハイビームを使用して走行していますね。ですが、対向車がいる中でハイビームを使用して走行しているので、こちらは逆にロービームへの切り替えが必要だったのではないでしょうか」
マチで聞いてみると、対向車がハイビームのまま走行し、眩しくて困るという人も…
(マチの人)「なにも見えないです。すれ違う時は切ってくれたらうれしいです」
(マチの人)「やっぱり見にくいですね一瞬。だからなるべく目をそらすようにします。対向車が来たらハイビーム落とすとかはしてほしいな」
実際にどのくらいの眩しさなのでしょうか?
(記者)「ハイビームにすると…うわっ!視界が光でいっぱいで全く前が見えません。これは非常に危険だと思います」
ハイビームは視界の確保に有効ですが、対向車にとっては危険なのです。
警察によると、眩しい場合はパッシングで知らせる方法もあるといいます。
改めてハイビームの正しい使い方を聞きました。
(道警本部交通企画課 大城戸英雄さん)「道路交通法上では基本的にはハイビームで走っていただいて、すれ違う時や市街地を走るときはロービームにしましょうとなっているので、原則はハイビームで走っていただく。こまめに気を付けて切り替えるのが大事」
秋にかけて日没が早くなり、車と歩行者の事故が増える時期を迎えます。
ドライバーにはハイビームを正しく使い、事故を未然に防ぐ運転が求められています。