徳島舞台の小説で直木賞 伊与原新さんにインタビュー【徳島】
1月、徳島の海辺の町を舞台にした作品「藍を継ぐ海」が、第172回直木賞に輝き、県内は祝福ムードに包まれています。
30日は、その著者、伊与原新さんにお話をうかがうことができました。
直木賞作家の生の声です。
1月15日、第172回直木賞を受賞した伊与原新さんの「藍を継ぐ海」。
「科学」をモチーフにした5つの短編からなる小説集で、表題作の「藍を継ぐ海」は、県南の海辺の町を舞台に、ウミガメの卵をふ化させ、自力で育てようとする女の子の物語です。
この本の著者、栄えある直木賞作家の伊与原新さんです。
(森本アナ)
「受賞から半月経ちました。どういう日々過ごされていますか?毎日本当にお忙しいと思いますが」
(伊与原新さん)
「そうですね、受賞後のいろんなエッセイですとか、執筆の依頼がたくさん来ていまして、毎日締め切りがあるみたいな状態なんですけど、うれしい忙しさというか、そういう感じで過ごしてます」
伊与原新さんは、大阪・吹田市出身の52歳。
小説を書き始める前は「地球惑星科学」を専攻し、大学で教鞭をとるなど、研究者としての横顔を持ちます。
(伊与原新さん)
「(研究者時代)ミステリー小説ばっかり読んでた時がありまして、もしかしたら自分にも1つぐらいミステリー小説が書けるんじゃないかなと思って書き始めてみた。暇つぶしのように書き始めてみたという(きっかけ)」
祖父が海陽町宍喰地区出身だという伊与原さん。
しかし作品の舞台に徳島を選んだのには、もうひとつ理由がありました。
(伊与原新さん)
「地磁気を利用して生きる動物っていうのがもともと好きというか、興味があったんです。ウミガメっていうのもその1つで、今回はウミガメで書いてみたいなと、それでウミガメが産卵する土地っていうのをいくつか(作品の舞台の)候補を探したんですけど(徳島では)近年上陸数・産卵数が減ってるというのを知りまして、むしろそれが良いなと」
「ウミガメが昔はあんなに来たのに、今は来なくなった土地っていうのが物語を想起させるな。今の人間社会と同じように何か物語を生み出してくれるんじゃないかということで」
「藍を継ぐ海」を書くのにあたっては、蒲生田岬から日和佐地区一帯を訪れたと言います。
(伊与原新さん)
「僕が思っていた以上に美しかった。特に蒲生田海岸蒲生田岬は本当に素晴らしいなと思って」
(森本アナ)
「実は小説の舞台にしようとしているんだよとか、アイデアで何かないかなということで来ましたと、伊与原さんが話されたら、地元の徳島の関係者喜んでたと思うんですが」
(伊与原新さん)
「私その時はちょうど家族と一緒に観光旅行を兼ねて周りましたので、なかなか現地の方と直接取材や触れ合ったりってことはなかったんですけど、今から思えばちょっと惜しいことをしたなというふうにも思います」
(森本アナ)
「また徳島は舞台になるかもしれませんか」
(伊与原新さん)
「そうですね、ぜひまた徳島に限定せずとも、徳島を含めた四国とか僕割と好きなので、具体的にはちょっとまだ言えないですけど、いつかまた書いてみたいなと思います」
30日は、その著者、伊与原新さんにお話をうかがうことができました。
直木賞作家の生の声です。
1月15日、第172回直木賞を受賞した伊与原新さんの「藍を継ぐ海」。
「科学」をモチーフにした5つの短編からなる小説集で、表題作の「藍を継ぐ海」は、県南の海辺の町を舞台に、ウミガメの卵をふ化させ、自力で育てようとする女の子の物語です。
この本の著者、栄えある直木賞作家の伊与原新さんです。
(森本アナ)
「受賞から半月経ちました。どういう日々過ごされていますか?毎日本当にお忙しいと思いますが」
(伊与原新さん)
「そうですね、受賞後のいろんなエッセイですとか、執筆の依頼がたくさん来ていまして、毎日締め切りがあるみたいな状態なんですけど、うれしい忙しさというか、そういう感じで過ごしてます」
伊与原新さんは、大阪・吹田市出身の52歳。
小説を書き始める前は「地球惑星科学」を専攻し、大学で教鞭をとるなど、研究者としての横顔を持ちます。
(伊与原新さん)
「(研究者時代)ミステリー小説ばっかり読んでた時がありまして、もしかしたら自分にも1つぐらいミステリー小説が書けるんじゃないかなと思って書き始めてみた。暇つぶしのように書き始めてみたという(きっかけ)」
祖父が海陽町宍喰地区出身だという伊与原さん。
しかし作品の舞台に徳島を選んだのには、もうひとつ理由がありました。
(伊与原新さん)
「地磁気を利用して生きる動物っていうのがもともと好きというか、興味があったんです。ウミガメっていうのもその1つで、今回はウミガメで書いてみたいなと、それでウミガメが産卵する土地っていうのをいくつか(作品の舞台の)候補を探したんですけど(徳島では)近年上陸数・産卵数が減ってるというのを知りまして、むしろそれが良いなと」
「ウミガメが昔はあんなに来たのに、今は来なくなった土地っていうのが物語を想起させるな。今の人間社会と同じように何か物語を生み出してくれるんじゃないかということで」
「藍を継ぐ海」を書くのにあたっては、蒲生田岬から日和佐地区一帯を訪れたと言います。
(伊与原新さん)
「僕が思っていた以上に美しかった。特に蒲生田海岸蒲生田岬は本当に素晴らしいなと思って」
(森本アナ)
「実は小説の舞台にしようとしているんだよとか、アイデアで何かないかなということで来ましたと、伊与原さんが話されたら、地元の徳島の関係者喜んでたと思うんですが」
(伊与原新さん)
「私その時はちょうど家族と一緒に観光旅行を兼ねて周りましたので、なかなか現地の方と直接取材や触れ合ったりってことはなかったんですけど、今から思えばちょっと惜しいことをしたなというふうにも思います」
(森本アナ)
「また徳島は舞台になるかもしれませんか」
(伊与原新さん)
「そうですね、ぜひまた徳島に限定せずとも、徳島を含めた四国とか僕割と好きなので、具体的にはちょっとまだ言えないですけど、いつかまた書いてみたいなと思います」
最終更新日:2025年1月30日 21:23