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飲酒運転の危険性を実感 自動車学校で飲酒運転テーマの講習 記者が実際に飲酒して運転すると【徳島】

2024年12月6日 18:30
飲酒運転の危険性を実感 自動車学校で飲酒運転テーマの講習 記者が実際に飲酒して運転すると【徳島】
飲酒の機会が増える年末年始を迎え、12月6日、徳島市である講習会が開かれました。

飲酒運転の危険性を実感してもらうため、実際にお酒を飲んで車を運転してもらおうというものです。

四国放送の記者が、実際に体験してきました。



この日、徳島市の自動車学校で飲酒運転をテーマにした講習会が開かれました。

実際にお酒を飲んで車を運転することで、その危険性を実感してもらおうと徳島県警などが企画したものです。

この講習会に参加したのが、四国放送の一楽泰志記者です。

(四国放送 一楽泰志記者)
「それでは車を運転していきます。今はまだお酒を飲んでいません」

コースには「クランク」や「S字カーブ」といった主に2つの課題がありましたが、問題なくクリアしました。

一楽記者の運転技術は確かなようです。

(四国放送 一楽泰志記者)
「では、今からお酒をいただきます」

講習会の参加者らは、食事に合わせてお酒を飲みました。

一楽記者は、30分間でビールやハイボール、酎ハイなどを5本飲みました。

さっそく検知器で、呼気に含まれるアルコールを計測します。

「ピー ピコ」

(四国放送 一楽泰志記者)
「数値は0.41です。基準値が0.15なので、約1.5倍になります。(警察官:「3倍じゃないですか?」)3倍ですか、すみません」

簡単な計算もできないほど酔っているのも納得、呼気からは酒気帯び運転となる基準値の3倍近いアルコールが検出されました。

(四国放送 一楽泰志記者)
「顔は赤いですけれども、何とか制限速度を守って安全に運転をできるような気がします。それではお願いします」

この状態で運転すると、一体どうなるのか。

今回は自動車学校から特別な許可を得て、ハンドルを握りました。

まずは「クランク」、飲酒前は問題なく走れたコースですが。

(四国放送 一楽泰志記者)
「脱輪しました」

(広沢自動車学校 林亮介主任検定員)
「今のは切るのが早すぎたので、脱輪してしまいました」

後輪を脱輪してしまいました。

更に車を元に戻そうとすると。

(広沢自動車学校 林亮介主任検定員)
「今のはハンドルを、逆にハンドルを切ったから前が落ちちゃったので、ハンドル操作が間違っています」

その後も「S字カーブ」で複数回脱輪するなど、危険な運転を繰り返してしまいました。

(四国放送 一楽泰志記者)
「飲酒している状態だと、脱輪や空間認識能力などが鈍り、非常に危険な運転につながることが身を持って実感することができました」

(広沢自動車学校 林亮介主任検定員)
「飲酒のせいあってちょっと気が大きくなって、普段よりかおそらく雑な運転になっています。例えばクランクなどでもビュンと行ったりだとか、下がる時もアクセルをグンと踏んで後ろが当たりそうになったりとかいうのがあったので、人をはねてしまったり自転車をはねてしまう。あと信号無視をして、そのまま交差点に入って車とぶつかる。そういった事故になる可能性が非常に高いと思います」

ほかにもお酒を飲んで運転すると、足元のふらつきや視力の低下車間距離の判断が鈍るなどといったことから、重大な事故に繋がる恐れがあります。

徳島県内では、2024年に入って飲酒運転による事故が11月末までに16件、うち2人が死亡し、17人がケガをするなど、依然としてあとを絶ちません。

(徳島県警本部交通企画課 石田幸広次長)
「年末年始、お酒を飲む機会が増えると思いますが、飲酒運転につきましては車を始め自転車も法律に規定された違反となりますので、絶対にしないようにしていただきたい」

飲んだら乗らない、乗らせない。

私たち一人ひとり、その意識をしっかり持つことが重大な事故防止につながるのではないでしょうか。
最終更新日:2024年12月6日 20:39
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