女性の遺体を山中に遺棄したとして、3月22日に高知県に住む郵便局員の男が死体遺棄の疑いで逮捕されました。

男は殺害をほのめかす供述もしているということです、2人の間にいったい何があったのでしょうか。



（河野将明記者）
「容疑者を乗せた車が、徳島中央警察署を出発しました。これから身柄が徳島地方検察庁に送られます」

逮捕・送検されたのは、高知県香美市の郵便局員の45歳の男です。

警察によりますと、男は、交友関係のあった兵庫県神戸市の飲食店店員の37歳の女性の遺体を車で運んで捨てた、死体遺棄の疑いが持たれています。

女性の遺体は22日、徳島県那賀町の山中を流れる川岸で発見されました。

2人の間にいったい何があったのでしょうか。

発端は遺体発見の2日前、3月20日夜、女性の知人から徳島県警への相談の電話でした。

（女性の知人　※ナレーション）
「友人が錯乱している。位置情報は徳島市となっている」

知人の話では、直前に女性から電話があり、女性は「触るな!」などと言い、泣き叫んでいる様子だったといいます。

警察は、位置情報をもとに周辺を捜索しました。

（河野将明記者）
「徳島本町のあちらのコンビニの駐車場で、女性の車が発見されました。しかし、車内に女性の姿は無かったということです」

防犯カメラには、2人の姿が映っていました。

それによりますと、まず車で来た女性と先に到着していた男が合流、2人は歩いて駐車場を離れ、約1時間20分後、男だけが戻ってきました。

その後、男は一人、自分の車で駐車場を出たということです。

女性から知人へ電話があったのは、2人が駐車場を離れた約1時間20分の間で、2人はこの間、駐車場から400mほど離れた徳島市の徳住橋の周辺でトラブルになり、女性に危害が加えられたと見られています。

男は警察の調べに、当初、「目を離した隙に女性がいなくなった」などと話していましたが、その後、死体遺棄を認め、殺害についてもほのめかすような供述もしているということです。

警察は殺人も視野に、動機などを調べています。



なお、警察は24日午後6時過ぎに、遺棄された女性の死因が「頸部圧迫による窒息死だった」と発表しました。

死亡したのは、3月20日ごろとみられるということです。