県遺族会による語り部事業 太平洋戦争で兄を亡くした男性が戦争の悲惨さを語る【徳島】
県遺族会による語り部事業が13日、
徳島市で開かれ太平洋戦争で兄を亡くした男性が戦争の悲惨さを語りました。
県遺族会では、戦争の悲惨さを後世に伝えようと
「語り部事業」を2か月に1度、開いています。
13日は、海陽町の井花昭文さん79歳が語り部を務めました。
井花さんの兄・敏男さんは陸軍に少年飛行兵として入隊、
1945年4月16日沖縄で米軍の艦隊に特攻し亡くなりました。
戦没者の中でも最年少17歳2ヵ月での戦死でした。
(沖縄の特攻で兄が戦死 井花昭文さん)
「もし兄が生きて生きれば あの戦争がなければ
兄はどのような人生を送っていたのだろう
今こうして兄の写真を眺めると
日の丸の前で軍刀を携え大人に負けまいと
懸命に背伸びしている兄の姿が私の瞼に浮かんできます」
集まった人たちは、井花さんの話に熱心に耳を傾けていました。