【パワハラ】ティッシュ箱投げつける 県職員を戒告処分 複数の部下が申し立て
熊本県は2日、長時間にわたって部下を叱責し、ファイルを机にたたきつけるなどパワーハラスメントをした農林水産部の男性職員を戒告処分としました。
戒告処分を受けたのは農林水産部の係長級の54歳の男性職員です。
熊本県によりますと、この職員は2019年度から昨年度にかけて部下に対し、2時間以上の長時間に及ぶ指導・叱責を、特定できただけで40回近く繰り返していました。
指導・叱責の中には、質問を繰り返して反論できない状況に追い込む、ファイルを机にたたきつける、ティッシュボックスを投げつけるなどの不適切な行為もありました。部下の1人は強いストレスを受け、精神疾患にかかったということです。
去年、職場の上司が注意をしてパワハラはやや収まったということですが、今年3月に複数の職員がハラスメント相談員に申し立て、人事課による調査が始まりました。
調査では24人から話を聞き、このうち17人の部下がパワハラ被害を報告しました。
処分を受けた男性職員は「最初から厳しい口調で指導した認識はないが、アドバイスした後に話が覆ると感情的になった。部下に迷惑をかけ申し訳なかった」と話しているということです。
県職員の懲戒処分は今年度7人目でこのうちパワハラは2人目です。また今回の処分に伴い、直属の上司の1人に口頭訓告、1人に厳重注意の処分もしました。