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木村知事「一般事務職も学校普通科もいらない」熊本県の人材不足対策検討会議で発言

2024年8月20日 19:40
木村知事「一般事務職も学校普通科もいらない」熊本県の人材不足対策検討会議で発言

さまざまな職種の人材不足を解消するため、20日、熊本県が設置した推進本部の初会合が開かれました。この中で木村敬知事は、「学校の普通科なんかいらない」と発言しました。その背景とは。

■木村敬知事
「人材不足は喫緊の課題。各部局がそれぞれで悩まず、この場で色々な議論進めたい」

20日、初会合が開かれた「くまもとで働こう」推進本部。木村知事をトップに副知事や関係部局長で構成し、県庁の組織全体で県内で働く人材の確保を推進するのが狙いです。

熊本県内では、去年10月から求人の数に対し職を求めている人が6000人から8000人ほど下回っています。特に建築・土木・測量技術者や介護サービス職など、幅広い分野で人材不足が課題となっているといいます。

一方で、事務職に就く人が多くなっている現状に、木村知事はこう発言しました。
■木村敬知事
「私の心の中の長年の持論が証明された。逆をみると足りていてどうしようもないのが、一般事務とかは、要はいらないんですよ。そういう若者を育てちゃいけないんですよ、僕らは。教育長に過激な言い方だけど、普通科なんかいらないと僕は思っているのね」

一般の事務職、さらに「学校の普通科」はいらないと発言しました。木村知事は、知り合いの経営コンサルタントの見解を述べる形で、「一般事務は全部AIが代行する。これから必要なのは、エッセンシャルワーカーだ」と強調しました。

会議の後、記者団から発言の真意をただされた木村知事は。
■木村敬知事
「これからの時代に本当に必要な産業を、今の求職者が希望していない。非常に未来を見据えたうえでのミスマッチ。事務職はもういらないですよ。すぐに解消できる話にはならないかもしれないですけど、 一つでも多くの良い事例を見つけて、熊本で働こうという気運を高めていきたい」

事務職以外のほかの業種の人材不足を埋めたいという意味で出た「事務職はいらない」発言。熊本の雇用はどう変わっていくのでしょうか?

【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
以前、話を聞いた時、木村知事は「知事の発言の重みを痛感している」と話していました。今回の発言の意図は理解できますが、事務職に就いている人、普通科に通っている人がどう受け止めるかを考えてほしいですね。

(畑中香保里キャスター)
一方で、問題の本質は業種による「人手不足」です。熊本商工会議所などが県内の中小事業者など約100社に行ったアンケート結果では、全体の75%が「人手不足感がある」と回答しています。

(緒方キャスター)
製造業やサービス業など、さまざまな業種で人出不足感があるのが分かりますね。背景にあるのが「若者の県外への流出」です。

(畑中キャスター)
今年3月に卒業し、就職を選んだ高校生のうち、県内で就職した人は66.1%でした。一見、多いようにも見えますが、実は全国で5番目に低い割合です。

(緒方キャスター)
若い世代が働きたいと思える熊本をどう作っていくのか。魅力だけでなく、給与などの労働環境も整えていく必要があります。

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