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「一般事務職とかいらない」これまでも相次いだ木村知事の問題視される発言に専門家は

2024年8月23日 19:09
「一般事務職とかいらない」これまでも相次いだ木村知事の問題視される発言に専門家は

熊本県の木村敬知事は、20日の会議で「一般事務職や学校の普通科なんかいらない」と発言し、22日に訂正・謝罪しました。相次いだ問題視される知事の発言に、専門家は「配慮ある発言をするべき」と指摘しています。

■木村敬知事(22日の定例記者会見)
「不快な思いをされた方がおられると思います。そういう発言にいたったことを、大変申し訳なく思っています」

22日の定例記者会見で発言を訂正し、謝罪した木村知事。

木村知事は、県内の人材不足を解消しようと20日に県庁で開かれた会議で、職を求める人が事務職に偏っている現状についてこう発言したのです。
■木村敬知事(20日の会議)
「一般事務とかはいらないんですよ。僕らはそういう若者を育てちゃいけないんですよ。教育長に過激な言い方だけど普通科なんかいらないと思っている」

熊本県には、23日午後3時までに、一般事務職の人から「自分を否定されたようでやるせない」など、電話やメールなどで86件の意見が寄せられたということです。

今年4月に就任したばかりの木村知事。発言をめぐる問題は、今回だけではありません。
■木村敬知事(5月10日の定例記者会見)
「事実上つるし上げになっているんですよ。大臣も環境省も」

水俣病の被害者団体と伊藤環境省との懇談での“マイク切り問題”をめぐり、「つるし上げ」と表現し、のちに訂正・謝罪しました。

また、8月16日にパリオリンピックに出場した女子バドミントンの選手が県庁を訪ねた際には、オリンピック後の引退を表明していた女子バレーの古賀紗理那選手を引き合いに出し、次のように話しました。

■木村敬知事(8月16日)
「バレーの“なんとかさんみたい”に、オリンピックが終わったら全て終わりではなくて、これからもまだまだありますので、しっかり熊本で頑張ってほしい」

たびたび問題視されている木村知事の発言について、専門家は次のように指摘しています。
■地方政治に詳しい熊本大学法学部 伊藤洋典教授
「形式張らずに、ざっくばらんに話したいというのはいいことだと思うが、知事の発言はある程度、政策の方向性として受け止められるところがある。県知事の発言であれば雑談という風には受け止められない。自分の言葉で語るのはいいが、慎重な姿勢で考えた方がいい」

その上で、「ネガティブな発言は心を痛める人がいることを意識しながら、配慮ある発言をしていくべき」と苦言を呈しました。

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