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【回路に異常】車体に穴をあけた際に損傷か 熊本市電の扉が開いた重大インシデントの調査報告書

2025年2月20日 18:43
【回路に異常】車体に穴をあけた際に損傷か 熊本市電の扉が開いた重大インシデントの調査報告書
去年2月、熊本市電で走行中に扉が開いた重大インシデントをめぐり、国の運輸安全委員会は20日、「扉を開閉する回路に異常が生じたことが原因の可能性が高い」とする調査報告書を公表しました。

この重大インシデントは去年2月23日、上熊本を出発した熊本市電が段山町から蔚山町の間を走行中に車両左側の中扉が開いたものです。さらに約5分後、洗馬橋と西辛島町の間を走行中に再び同じ扉が開きました。いずれも乗客乗員にけがはありませんでした。

原因を調べていた国の運輸安全委員会は20日、「扉を開閉する回路に異常があった可能性が高い」とする調査報告書を公表しました。回路に異常が生じた原因については、「車体にドリルで穴を開ける工事をした際に電線を損傷させた可能性がある」と分析。「扉の開閉に関する電線のカバーが損傷し、常に電流が流れている電線と接触したと可能性が高い」と判断しました。

そして再発防止策として、「車体に加工を施す際は、リスクを事前に検討し、委託業者に適切な加工方法を指示する必要がある」としています。

熊本市電は、去年1月にも扉を開けたまま走行する重大インシデントを起こしていて、国は原因について「扉の開閉スイッチを押す機材の取り付けミスが原因の可能性が高い」と結論づけていました。

最終更新日:2025年2月20日 18:43
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