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「楽にしてあげたかった」83歳の妻の首を絞め殺害 88歳の夫を嘱託殺人の罪で起訴

2024年10月8日 19:28
「楽にしてあげたかった」83歳の妻の首を絞め殺害 88歳の夫を嘱託殺人の罪で起訴

9月、熊本市の高齢者向け住宅で83歳の妻を殺害した殺人の疑いで逮捕された88歳の夫が8日、嘱託殺人の罪で起訴されました。

嘱託殺人の罪で起訴されたのは、熊本市中央区の無職・丸山衛被告(88)です。起訴状などによりますと、丸山被告は9月16日の夜から翌朝までの間に、サービス付き高齢者向け住宅の室内で同居する妻の美智子さん(83)の頼みを受けて、首をスカーフで絞めて窒息させ殺害したとされています。

警察によりますと、美智子さんは病気のため歩行器を使う生活で、丸山被告や周囲の人に対し「死にたい」と話していたほか、今年に入ってからは夫婦で将来を悲観し、死ぬことについて話し合っていたとみられています。また、丸山被告自身も目が不自由で、「妻を楽にしてあげたかった。妻を殺して自分も死のうと思っていた」と供述しているということです。

警察は9月、丸山被告を殺人の疑いで逮捕・送検しましたが、熊本地検は、美智子さんに頼まれての犯行と判断し、より刑の軽い嘱託殺人の罪に切り替え、起訴しました。

熊本県民テレビのニュース