宇土市の生鮮魚介類の卸業、中村忠義商店とその関係会社リュウセイが破産手続き開始の決定を受けました。アサリの産地偽装問題に関連した倒産とみられています。

民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、中村忠義商店は宇土市でアサリやハマグリなどの生鮮魚介類の卸売業を行っていましたが、近年は天然アサリの収穫量の減少に伴い事業の縮小化を余儀なくされていたということです。

2022年3月には仕入れの窓口となっていた関連会社のリュウセイが、中国産や韓国産のアサリを熊本県産と表示して販売していたことから、農林水産省が是正指示を行い社名が公表されました。
産地偽装により中村忠義商店も信用が低下し、売り上げが落ち込んだことから去年12月に自己破産申請。2月8日付で熊本地裁から破産手続きの開始決定を受けたということです。

負債の総額は2社で合わせて約10億3000万円となっています。