用水路に転落して身動きができない高齢の女性を救助をした男性に20日、警察が感謝状を贈りました。男性が語ったその一部始終とは。

菊池警察署で感謝状を贈られたのは、菊池市に住む熊本県職員の中島豊さんです。
■感謝状を贈られた中島豊さん
「当たり前のことをやったのに、感謝状までいただいてありがとうございます」

1月2日午後7時頃。中島さんは菊池市にある牛舎で作業中、“ある声”に気づきました。それは、｢助けてください｣と助けを求める女性の声でした。
■中島豊さん
「最初は、人がただしゃべっているのかなと思ったが、よく聞いたら『助けてください』と言っていた」

しかし、周辺には街灯もなく、辺りは真っ暗な状態。中島さんは近くの自宅に急いで戻り、重機を運転して再び現場へ。声がした場所をライトで照らしました。すると、高齢の女性が用水路に転落し、身動きがとれなくなっていたのです。

■中島豊さん
「足だけが見えた最初。側溝からよく見たら、高齢の女性が側溝に入っていた」

当日の菊池市の午後7時の気温は6.2℃。中島さんは急いで女性を救助すると、自宅にあった毛布をかけ、体温が下がらないようにしたといいます。

■菊池警察署 三宅晶子署長
「助けを求める声を聞きつけて積極的に捜していただいた。は誰にでもできることではない」

■中島豊さん
「たまたま今回は自分でしたが、当たり前のこと。他の人でもそういう場面にあったら同じことをやったんじゃないかなと思う」