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若い世代に行き届かない現状 DVやストーカーなど問題抱える女性支援する制度で議論

2023年11月9日 18:26
若い世代に行き届かない現状 DVやストーカーなど問題抱える女性支援する制度で議論

こちらのグラフをご覧ください。過去5年、増加傾向にあり昨年度は、のべ1万750件。熊本県の女性相談センターや女性相談支援員に寄せられた相談件数です。配偶者やパートナーからの暴力・いわゆるDVや、ストーカー被害、売春の強要など年間1万件を超える相談が寄せられています。

熊本県はこうした困難な問題を抱える女性を支援するため、基本計画策定を進めています。ただ、県内では若い世代に対して支援の手が行き届いていない現状もあります。

来年4月の「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」施行に向けて開かれた熊本県の委員会。9日、大学教授や医療機関、DV被害者の支援団体など11人が集まり、2回目の会合が開かれました。

■福田病院病院長 河上祥一委員
「被害者ばかりの話ではなく、加害者にならないための教育があった方がいいのかな」

基本計画策定に向けた議論の中で、10から20代の若い世代の女性に支援制度自体が伝わっていない現状が浮き彫りとなりました。

■NPO法人トナリビト代表理事 山下祈恵委員
「電話番号がないからラインの登録ができない。最近ラインすらできない子が増えている。この前DVで保護した子は、公共Wi-Fiでインターネットのホームページからの問い合わせはできた。どうやったら若者がつながれる窓口になるのか真剣に考えていただきたい」

委員会では若い世代への分かりやすい情報提供の方法のほか相談支援員の育成などについても議論しました。県は基本計画を来年3月に策定する予定です。

【悩みを抱えている場合の相談できる窓口】
▼熊本県女性相談センター
電話:096-381-4454(平日午前8時半~午後5時15分)
▼DVの相談
096-381-7110(平日午前8時半~午後10時、土日祝午前9時~午後10時)

電話が使えない場合は、熊本県や市町村の福祉課の窓口、県女性相談センターに来所して相談できるということです。

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