【全国的に珍しい】熊本の路線バスや電車の運賃が半額に 10月から2月まで実証実験
10月1日から始まる実証実験は、県内のバス会社など6社が国の補助金を活用して行います。利用するためには、事前に2500円を支払って会員パスと実証実験専用の「くまモンのICカード」を購入することが必要です。
バスや電車を降りる際に会員パスを示して専用のICカードで決済すれば、平日の午前9時以降に降車する路線バスと熊本市電、熊本電鉄の電車の運賃が半額になる仕組みです。土曜、日曜、祝日は終日半額です。また、土曜・日曜と祝日、年末年始は同伴の大人は1人まで、子どもは何人でも半額になります。
期間は10月1日から来年2月28日までの5か月間で、会員パスと専用のくまモンのICカードは9月21日から熊本市交通局以外のバスや熊本電鉄の営業窓口で発売します。すでにくまモンのICカードを持っている人も新たに専用のカードが必要になります。
バス会社などが長期間にわたって運賃を半額にする実験は全国的にも珍しいということで、実証実験の結果を分析し慢性的な渋滞解消に役立てたいとしています。
【スタジオ】
事前に登録した人が対象とはいえ、期間限定の大幅値下げとも言える大がかりな実証実験です。これまでも一日限定で無料といった実証実験は度々していました。その時は利用者が増えましたが、一日限りではやはり定着しないという課題がありました。
バス会社で作る団体によりますと、去年1年間に県内で電子決済を使って路線バスを利用した人の76%が月1回未満の利用だったそうです。まずはそういう人たちに利用してほしいということです。
今回の半額実験の想定利用者は1500人くらいということです。これですぐに渋滞解消の効果が出る訳ではありませんが、まずはバスや電車に継続して乗ってみるということから始めようというわけです。