阿蘇市は、不正に他人の戸籍を閲覧し無断で家系図を作成した職員を、30日付で停職3か月の懲戒処分しました。

停職3か月の懲戒処分を受けたのは、阿蘇市役所波野支所に勤務する49歳の係長です。

阿蘇市によりますと係長は今年4月と6月、戸籍を扱う係ではないのにも関わらず、不正に市民の戸籍情報を93回にわかり閲覧して35部を出力し、2件の家系図を作成しました。

係長の行動を不審に思った波野支所の支所長から連絡を受けた市の総務課が調査して発覚しました。係長は以前、戸籍を扱う仕事をしていたことがあり、今回は他の職員から必要なID等などを聞き出して不正にアクセスしたということです。

作成された家系図は支所の窓口を訪れた市民と係長の親族のもので、係長は｢自分の仕事をスムーズに行うのに役に立つと思い作った。親族のものは家系図を作る勉強のために作成した｣と話しているということです。

阿蘇市は刑事告訴も視野に対応を検討しているということです。