【台湾地震】現地ジャーナリストに聞く 今の状況・熊本の人に伝えたいことは?
熊本と深い関わりがある台湾で3日、最大震度6強を観測する強い地震がありました。
台湾の気象当局によりますと、日本時間3日午前9時頃、台湾東部の花蓮県沖を震源とするマグニチュード7.2の地震がありました。
(畑中香保里キャスター)
仕事や観光で、県内にいる台湾の方も多いと思います。
(緒方太郎キャスター)
被害の全容がつかめない中、現地はどんな状況なんでしょうか?台湾にいるジャーナリストの福澤ジョエルさんに話を聞くことができました。福澤さんは台湾国営中華テレビの日本支局長を10年務め、現在はジャーナリストとして、台湾のテレビ番組のコメンテーターとして出演しているほか、KKTコンテンツ戦略局の顧問も務めています。
福澤さんは、今どちらにいらっしゃるんでしょうか?
(福澤ジョエルさん)
台湾の台北市にいます。
(緒方キャスター)
震度6強を観測した花蓮県から台北まではどれくらい距離がありますか?
(福澤ジョエルさん)
電車で2時間くらいかかります。結構離れています。
(緒方キャスター)
台北も震度5弱を観測しましたが、どんな揺れでしたか?
(福澤さん)
朝起きた時は結構揺れていた。台北市内は地下鉄がありますがすべて止まりました。ちょうど出勤する時間帯ですので皆さんは困ります。余震もありました。
(緒方キャスター)
発生から約9時間。街の状況は?
(福澤さん)
台湾は落ち着いています。花蓮県の町の方は7人が死亡したという話がありましたが、最新の情報としては9人となっています(3日午後6時現在)。
(畑中キャスター)
日本と台湾はTSMC進出をきっかけに観光や取引など交流が活発。今後どのような影響が考えられますか?
(福澤さん)
TSMCの工場としては今回被害の情報は入ってきていません。観光としては台湾東部が日本からの観光客も増えている。今回台北から花蓮までの鉄道など東部はすべて運休しましたので、台北から花蓮まで行くのは難しい。南から迂回するしかない状況。
(緒方キャスター)
まだまだ過酷な状況に置かれている人も多いかもしれません。熊本の人に伝えたいことはありますか?
(福澤さん)
朝から熊本の人からたくさんの心配の声をいただいています。いまのところ台北は大丈夫だと思います。花蓮の方が被害はあると思いますが、台湾はまた復興します。台湾と日本は同じように地震が多い国です。一緒に乗り越えましょう。よろしくお願いします。