八代海で4種類目の赤潮警報 同時に4種類の警報発令は過去10年で一度もなし
熊本県水産研究センターは24日、八代海に有害プランクトン「カレニア ミキモトイ」の赤潮警報を発令しました。
県水産研究センターによりますと24日、天草市の楠浦湾で魚介類への毒性が非常に強い有害プランクトン「カレニア ミキモトイ」が基準値を超えて確認されました。
八代海では5月30日以降、極めて有害とされる「シャットネラ属」など、別の有害プランクトン3種類の赤潮警報が相次いで発令されていて、「カレニア ミキモトイ」が、4種類目です。八代海で4種類のプランクトンによる赤潮警報が同時に発令されるのは、過去10年間さかのぼって一度もなかった珍しい事態だということです。
県水産研究センターは、養殖業者に対し海の色の変化に注意しながら、エサを止めるなどの対策を呼びかけています。
熊本県によりますと、6月22日の時点で養殖のシマアジ1200匹が赤潮の影響で死んでいて、被害総額は約240万円にのぼっています。県水産研究センターは「様々な種類のプランクトンが発生していて、特徴も様々なので今後の雨がどのように影響するかはわからない」と話しています。