【行政代執行】明け渡しに応じなかった住宅の解体完了 人が住む家では熊本県内初
人が住む住宅として初めて県が強制的に撤去する行政代執行。熊本市中央区の住宅で行われていた解体工事が完了しました。
■熊本県県用地対策課 下﨑浩一課長
「行政代執行について、全ての行程が完了しましたので、これをもって行政代執行を終了いたします」
行政代執行の対象となっていたのは、熊本市中央区西子飼町の都市計画道路沿いにある木造住宅です。70代の姉妹2人が住んでいましたが、渋滞緩和を目的とした道路拡幅に伴い、約15年にわたって行われた移転交渉が進まず、3年前、県の収用委員会で熊本市への明け渡しが決まりました。
行政代執行を担う熊本県は、11月21日から解体工事が始めました。そして工事が完了したことを受け15日、行政代執行の終了を宣言。都市計画道路の工事を行う熊本市に土地が引き渡されました。
■県土木部 久原美樹子政策審議監
「今後も移転義務者の方々に寄り添いながら、熊本市と引き続き緊密に連携を取り生活再建に向けて取り組んでいきたい」
熊本市は、この区間の道路の2025年度末までの完成を目指していて、歩道の拡幅や自転車道の整備、電線地中化の工事を行います。