「ちょっとした火種から拡大も」熊本県内で年末から相次ぐ火災 原因と注意点は
熊本県内では、12月から建物火災が急増しています。原因と注意点を消防に聞きました。
熊本県消防保安課によりますと、12月に県内で起きた建物火災は38件で、11月の22件から大幅に増加、住民3人が亡くなりました。(速報値)
火災は1月に入っても続いています。1月12日午後4時40分頃には八代市大福寺町の福永覺さん(93)の住宅から出火。約230平方メートルが全焼しました。けが人はいませんでした。
また、5日には熊本市南区城南町の住宅から出火し、女性(87)が死亡した火災では、寝室のファンヒーター付近が最も燃えていたということです。
熊本市消防局は、冬は自宅でストーブなどを扱う機会が増え、乾燥によって引火しやすくなることから、火災が起きやすくなると説明します。
■熊本市消防局予防部火災調査班主査 土村雅彦さん
「空気が乾燥する時期なので、ちょっとした火種から拡大するというケースも多くある。(火気の)近くに燃えやすいものを置かない。衣類やガス管スプレー缶などを置かないようにしていただきたい」
出火原因の上位はコンロ、たばこ、ストーブ。電気配線からの出火も増えているといい、消防が注意を呼びかけています。
【スタジオ】
乾燥していると燃え広がりやすいということで、今の時期は特に注意が必要です。熊本市消防局は、建物火災を防ぐために次のことを呼びかけています。
まず、石油ストーブやコンロなど、家の中で火気を扱う場合に注意すべきことです。
・近くに燃えやすいものを置かない
・離れる際は必ず火を消す
・古い灯油を使わず、火を消してから給油する(ヒーターなど)
そして、自宅の電気配線まわりの注意です。次のような状態だと、発火する可能性が高くなるということです。
・電気コードが痛んでいる場合
・配線を束ねたまま使用している場合
・コンセント周りにほこりがたまっている場合
電気配線まわりは発火が予測しづらいので、こまめにチェックして、発火のリスクを減らしましょう。