「学校に行ってほしくない」台風接近で暴風警報も休校にせず 町の対応に不満の声も
玉東町・下地哲雄教育長
台風10号の接近に伴い臨時休校となった県内の小中学校。そうした中で、玉東町だけが休校とせず児童生徒を登校させていたことがわかりました。授業は昼までで打ち切られましたが、保護者からは不満の声も上がっています。
8月29日に県内に最接近した台風10号。玉東町教育委員会では前日の28日に校長会議を開き、台風の進路予想をもとに29日は通常授業を行い、30日を休校とすることを決定。町内には29日未明から暴風警報が出されましたが、小中学校3校の児童生徒の4分の3近くにあたる357人が登校しました。
学校は授業を3時間で打ち切り正午頃に下校させましたが、30人ほどは保護者の迎えが間に合わず、町の職員が自宅に送ったということです。児童生徒や教諭にけが人はいませんでした。
県内で唯一休校としなかった対応に、町では疑問の声も。
■玉東町民
「親の負担ってありますよね。仕事されている方とか送迎しに行かないといけないなら最初から休みにしてもらった方がいい」
■孫が29日に登校した男性
「(学校に)行ってほしくない、なにかあったらどうするんだと(思った)。学校で責任もって子どもたちの安全を考えるならば学校としても(休校の)判断をすべきではなかったか」
登校を最終判断した教育長は、KKTの取材に次のように話しました。
■玉東町・下地哲雄教育長
「その時の判断は間違っていなかったと思っていますけど結果的に保護者の皆さんには迷惑をおかけしたのかなと思っています」