【巧妙な手口】総務省職員や警察官など名乗り高齢女性から1600万円だまし取った疑い 男2人再逮捕
総務省職員や警察官などを装い、高齢女性から1600万円をだまし取った疑いで、男2人が14日、再逮捕されました。その手口とは?
警察への取材で浮かび上がったのは、多くの人物が登場する「劇場型詐欺」と呼ばれる手口です。最初に女性の自宅にかかってきたのは、「総務省職員」を名乗る男の電話でした。
(総務省職員を名乗る男)
「あなたの情報が流出し、携帯電話を不正に契約されています。渋谷警察署から連絡があるので、被害届を出してください」
数分後、「渋谷警察署の署員」だという別の男から電話が。
(渋谷署の署員を名乗る男)
「捕まえた犯人があなたの口座を買ったと言っています。口座が凍結されるので、残高を教えてください」
さらに1週間後、電話してきたのは「中央検察官」と名乗る女でした。
(中央検察官を名乗る女)
「紙幣番号を調べる必要があるので、口座から全額引き出してください。金融庁の職員が近くの公園に受け取りに行きます」
女性は、指定された場所に現れた吉次容疑者とみられる男が金融庁の職員だと信じて現金を手渡したということです。
去年10月、熊本県警が別の詐欺未遂事件で逮捕した吉次容疑者のスマートフォンの解析から今回の容疑が浮上。長尾容疑者は、闇バイトのリクルーター兼指示役だったとみられています。
警察は2人の認否を明らかにしておらず、「電話でお金の話が出た場合は詐欺だと思ってほしい」と注意を呼びかけています。