【独自取材】熊本市電 運転士研修中に車止めに衝突し損傷 運転士不足解消のため採用増やす
■東島大記者
「事故を起こした車両は今、こちらの工場に運び込まれています。近くに寄ってみて見ますと、このあたり、だいぶへこんで、 塗料がはげ落ちているのがわかります。上の方も衝撃でしょうか、塗装がはがれて下に落ちたものとみられます」
事故が起きたのは、熊本市交通局の大江車庫です。3月11日午前11時20分頃、電車を適正な位置に停車させる訓練中にオーバーランし、鋼鉄製の車止めに衝突しました。けが人はいませんでした。
運転していたのは、この日に運転免許試験の合格通知を受けたばかりの研修生。熊本市交通局では、運転士不足解消のため採用を増やしていて、この日は教官ひとりで9人の研修生を指導していたということです。
この事故について、熊本市交通局は九州運輸局には報告したものの、車両どうしの事故ではなく、けが人がいなかったことなどから公表していませんでした。
■熊本市交通局 荒木敏雄運行管理課長
「自動車学校でいう、ちょっと縁石にぶつかったとか、そういったものと同じ扱いかなというところで、事故扱いにはしていません」
熊本市電は4月から一部増便を発表していて、熊本市交通局は事故を起こした車両の修理を急ぎ、新しいダイヤに影響がないようにしたいとしています。