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射水市の特産品へ 魅力香る「食べられるバラ」

2024年6月25日 19:22
射水市の特産品へ 魅力香る「食べられるバラ」

見た目の美しさと優雅な香りで人々を魅了するバラ。魅力はそれだけに留まりません。 射水市で栽培が進む「食べられるバラ」について助田記者が取材しました。

冷製パスタに散らされた、色鮮やかなバラの花びら。こちらの前菜の盛り合わせにも。これらのバラは、料理を引き立てるだけではなく、実は「食香バラ」という食べられるバラなんです。射水市のレストラン「ローズ・エ・ロメオ」ではこの食香バラを使ったさまざまなメニューを考案、提供しています。

ローズ・エ・ロメオ 村中勇治シェフ
「デザートにも使えますし、お飲み物に入れたりもできますし、お料理にも使えるので、用途が広いなと思って使っています。とにかく香りがすごいいいですね」

この食香バラ、同じ射水市で栽培されています。

いみず食香バラ研究会 福井有希夫さん
「こういう感じでやってます。国内で2番目にできた食香バラのほ場(農地)になります」

「いみず食香バラ研究会」のほ場です。およそ4000平方メートルの土地に3品種1300本ものバラの木が植えられています。食香バラはもともと中国でお茶や料理のために栽培されていたバラで、甘い香りが強いのが特徴です。日本で栽培されはじめたのは2017年で、射水市では2022年から特産化を目指して栽培がはじまりました。

ONいみず食香バラ研究会 福井有希夫さん
「射水市の特産として海側は魚、じゃあ山側は?といったときに、なかなかこの南部丘陵地域ってないんですよね。特色のあるものっていうふうにならないかな、というのも含めて、こっちでやってみようかと営農組合の人たちと話をしてやってみればいいじゃん!って」

地域での取り組みが進み、2023年には、栽培本数が日本一に。園芸用のバラよりも病気に強く、収穫作業が難しくないことから山あいの耕作放棄地などでの栽培も検討されています。

「摘むときは、こう、簡単に摘めちゃうんです摘み上げるような感じで」

無農薬で栽培しているためそのまま食べれられるということで、摘んだばかりのバラをいただきました。

助田紫乃亜記者
「いただきます…うん!?」

「口の中に入れると鼻から入ってくる香りじゃなくて口の中から鼻に抜ける香りがすごいでしょ」

「香りがまず、ザ・バラの香り!っていうのがくるのと、食感も結構シャキシャキとベビーリーフとかの食感に近い」

「そうですね」

現在は市内外のレストランやカフェ、雑貨屋などに出荷していますが、特産化に向け、さらなる販路の拡大を目指しています。

いみず食香バラ研究会 福井有希夫さん
「射水市内の事業者さんが一生懸命使ってくれれば、バラの生産しているところ、バラの街みたいな部分で里山のこの取り組みと、港町・内川などとコラボしていければ」

バラの街・射水へ。

研究会では2025年も新たに500本の木を植えることにしています。

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