ベニズワイガニの初セリ1週間遅れに 海水温上昇が影響
射水市の新湊漁協はきょう、2024年のベニズワイガニの初セリを例年より1週間ほど遅らせると発表しました。
海水温の上昇で品質に影響が出る恐れがあるためです。
新湊漁協が行うベニズワイガニの初セリは例年、漁が解禁される9月1日の翌日ごろに行っていました。
しかし、2024年は例年より1週間ほど遅らせ10日に行います。
背景には、近年上昇する海水温があります。
JF富山漁連によりますと、ベニズワイガニを海底から引きあげる際に温かい海水が品質を低下させるおそれがあるということです。
また、同じくベニズワイガニ漁を行う魚津と黒部の各漁協は資源管理のため、これまでと同様に2024年も9月1日から10日間の休漁を決めています。
県内の2024年1月から5月のベニズワイガニの漁獲量は、2023年の同じ時期と比べ4分の3ほどに落ち込んでいます。
能登半島地震による海底地滑りやカニかごの流失が影響していて、漁業関係者は今後の漁獲量の回復に期待を寄せています。