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黒部宇奈月キャニオンルート 6月末の一般開放遅れる可能性 落石被害で

2024年3月5日 19:39
黒部宇奈月キャニオンルート 6月末の一般開放遅れる可能性 落石被害で
県は5日、新たな観光周遊ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」について、2024年6月に予定していた一般開放の開始時期が遅れる可能性があることを明らかにしました。

ルートと接続する黒部峡谷鉄道が能登半島地震の影響とみられる落石被害がでたためで、県内観光への影響が危ぶまれています。

竹内地方創生局長
「6月30日の一般開放・旅行商品化の開始を延期をせざるを得ない可能性もあります。黒部峡谷鉄道の全線開通時期が示されることを待っているところでございます」

黒部宇奈月キャニオンルートは、黒部峡谷鉄道の終点・欅平と黒部ダムを結ぶ関西電力の工事用路線です。

今年6月に予定されていた一般開放に向け、新たな観光の目玉として期待が高まっていました。

しかし今年に入り、ルートにつながる黒部峡谷鉄道に落石被害があることがわかりました。

元日の能登半島地震の影響とみられます。

被害があったのは宇奈月駅からおよそ14キロ上流にある鐘釣橋で、枕木が壊れ鉄骨の橋げたがゆがむなどしました。

復旧のめどは立っておらず、今年春のトロッコ電車の運行再開は遅れる見通しです。

県は、黒部峡谷鉄道の全線開通時期が示された段階で、キャニオンルートの開始時期や商品販売時期などについて情報提供したいとしています。

キャニオンルートを巡っては、旅行商品の販売開始が延期されているほか、複数の関係者が「6月の一般開放は難しく、調整が進められている」と話しています。
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