富山県東部で復旧作業 25日に記録的大雨で土砂崩れなど被害
富山県東部では25日、1時間に100ミリを超える雨が観測され、気象庁は、「記録的短時間大雨情報」を発表しました。この大雨では交通機関への影響があったほか、関係者は26日も土砂崩れの復旧作業などに追われました。
清水万梨子記者
「上市町の被害現場です。きのうの大雨の影響で大量の土砂が崩れ、復旧の工事が行われています」
上市町東種では25日午後、観測史上最大となる1時間に146.5ミリの降水量を観測するなどしたため、気象庁は記録的短時間大雨情報を出しました。こちらの上市町下田の県道では80メートルから100メートルにわたって土砂崩れが発生し、一時通行止めとなりました。
復旧作業にあたった建設会社によりますと、25日は土砂で道がふさがれて、自動車が走行できなくなっていたいうことです。
土砂の撤去作業は25日から行われましたが、現在は片側交互通行で、27日も工事が行われるということです。
25日、上市町の丸山総合公園野球場で撮影された映像では、激しく雨が降る様子が分かります。
上市町が管理する道路でも土砂崩れが発生するなどしましたが、現在は復旧しているということです。
25日は、黒部市宇奈月町の観測地点でも、観測史上最大となる1時間に74ミリの降水量を観測しました。富山地方鉄道の内山駅では線路が水に浸かり、一部区間で運転を見合わせました。
内山駅 運転手
「上の方から、川のように水が流れてきて、木も一緒に流れてきて、レールの上が見えないほどになって、運行不可能と判断しました」
復旧作業は25日に終わり、26日は平常通り運行しています。県内は、26日このあとも大気の状態が不安定なため、にわか雨や雷雨に注意が必要です。