富山県内の特殊詐欺の現状を解説
上野キャスター)警察担当キャップの吉田記者が特殊詐欺の現状について解説します。富山駅北で白昼堂々と現金の受け渡しがあったというのは驚きですね。
吉田記者)本当に身近にある犯罪で他人事ではありません。
上野)「特殊詐欺に気を付けよう」と長年言われ続けていますが、どうしてなくならないんでしょう。
吉田)年々、手口が巧妙になっています。今回のケースは、対面で現金を手渡してしまったものでしたが、近年は、顔を合わせずに被害にあう詐欺が増えています。特に被害が目立つのが「SNS型投資詐欺」です。
上野)どんな詐欺ですか。
吉田)「SNS型投資詐欺」は有名人の名前を使ったうその広告で「絶対にもうかる」などとうたい、投資金や手数料といった名目でお金をだまし取るものです。こちらは、県警が公開しているSNS型投資詐欺の広告のイメージです。
上野)100倍という数字が目を引きますが、富山でも額の大きい被害がありますよね。
吉田)今年2月には、富山市の70代の女性が5000万円をだましとられる被害にあいました。1件ごとの被害額も大きく、県警のまとめでは、県内で今年4月末までに発生した「SNS型投資詐欺」の被害額は3億円以上にのぼっていて、去年の同じ時期と比べると倍以上になっています。
県警はこのSNS型投資詐欺を大きな課題として受け止めています。被害をなんとか食い止めようと、5月には県内の証券会社と緊急の対策会議も開き、連携を強化しています。
詐欺全般に言えることですが、うまいもうけ話は絶対にありません。「自分は騙されない」という過信は危険です。
上野)少しでも違和感を感じたら1人で悩まず、家族や警察に相談をして、被害にあわないよう注意を続けていきましょう。