富山県立高校一般入試出願状況 平均倍率0.99 初の1倍割れ
県立高校一般入学試験の願書の受け付けがきょう締め切られ、全体の平均倍率は0.99倍と、初めて1倍を下回りました。
受験生が、県立の全日制以外に私立や定時制など多様な進路選択をしたことが影響していると見られます。
県立高校全日制一般入試の出願は、きょう正午で締め切られました。
34校82学科の募集あわせて5097人に対し、正午現在の志願者は5044人で、平均倍率は0.99倍となりました。
平均倍率が1倍を割るのは記録が残る1999年度以降で初めてです。
定員割れは22校39学科にのぼっています。
県教育委員会は倍率低下の要因として、少子化が進む中、受験生が私立高校の専願や定時制など多様な進路選択をしていることが考えられるとしています。
それでは、各高校の出願状況を、県東部からお伝えします。
まずは入善、桜井、魚津です。
入善、魚津は定員割れ、桜井は生活環境科が1.70倍で県内すべての学校、学科の中で3番目に高い倍率となりました。
魚津工業の全ての学科と滑川の2学科で定員割れに、滑川の海洋科は1.21倍です。
上市と雄山の生活文化科、3学科共通で募集の中央農業は定員割れ、いっぽう雄山の普通科は1.20倍です。
富山は、普通科と探究科学科の併願を認めています。
探究科学科は1.60倍普通科は1.03倍です。
同じく、普通科と探究科学科の併願を認める富山中部の探究科学科は2.34倍とすべての学校、学科の中で最も高い倍率に、普通科は0.45倍です。
続いて富山工業です。
電気工学科で定員割れ、建築工学科は1.45倍となっています。
富山商業のビジネスマネジメント科は2.20倍で全ての学校、学科の中で2番目に高い倍率となりました。
富山東、富山南、呉羽、大門の普通科と小杉の総合学科はいずれも定員を上回っています。
普通科と探究科学科の併願を認める高岡は、探究科学科が定員割れ、普通科は1.03倍です。
高岡工芸は、土木環境科など3学科で定員割れ、電子機械科は1.45倍です。
高岡商業は流通ビジネス科を除いた3学科で定員を下回り、伏木の国際交流科も定員割れです。
福岡と氷見の3学科で定員割れ、氷見の海洋科学科は1.07倍となっています。
砺波の普通科は1.12倍、砺波工業は3学科全てで定員割れです。
南砺福野の2学科と南砺平は定員を下回っています。
いっぽう、南砺福野の農業環境科は1.19倍です。
石動は2学科とも定員割れです。
県立高校の一般入試は来月6日と7日に行われ、合格発表は来月14日です。
合格発表は来月14日で、インターネット上に掲載されます。