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中継 伏木曳山祭 18日の曳き回し前に

2024年5月17日 21:39
中継 伏木曳山祭 18日の曳き回し前に
高岡市の伏木曳山祭は18日の曳き回しを前に17日の夜、曳山のライトアップが行われます。伏木地区は能登半島地震で液状化の大きな被害を受け、観客を受け入れる態勢を整えられないため、無観客で、住民だけで行われます。曳山が並ぶ山倉前から佐伯アナウンサーが中継です。

高岡市伏木本町にある、曳山を保管している山倉です。

伏木曳山祭は、200年以上の歴史がある伝統の祭りです。最も古い山車は中町のひょうたん山車で、文政3年=1820年に作られました。

伏木の曳山は全部で7基あり、恒例のライトアップには、例年、7基全てが並びます。しかし今年は、6基しか並んでいません。

もう1基は、明治時代の大火で消失し、2016年に復元された十七軒町のほらがい山車で、液状化の影響で、伏木コミュニティセンターに併設した倉からここへ曳いて来ることができず、別々の展示となりました。

18日に行われる曳き回しも、重さおよそ8トン、高さおよそ8メートルの山車が、安全性が確認された道路だけを巡ることになります。道路が陥没、隆起し、電柱が沈み、傾くなど、安全に山車を通せない道路を除くと、順路は、面積にして例年の4分の1ほどに大幅に縮小しました。

去年の曳山祭では、7基の山車が、昼と夜にそれぞれ地元の町を丁寧に巡るなど、地域一帯で山車を曳き回しましたが、今年は、被害が深刻な地域などを除くと、順路は東西に分断されてしまい、山倉から地元に戻れない山車が3つもあります。

今年の祭りを運営する当番町は、旧本町です。総々代を務める旧本町の脇田歩さんに来ていただきました。液状化の被害が深刻ななか、住民からは祭りに反対する声も聞かれました。また、祭りのクライマックスの、山車をぶつけ合う、かっちゃも例年の2か所から1か所に絞り、場所も変えて開催しますね。どのような思いで準備をされてきましたか?

脇田さん答える

18日は、昼の曳き回しも、夜のかっちゃも、観客を招かず、無観客で開催となります。
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