【懲戒処分】富山県警巡査長 当て逃げ事件現場から持ち帰った証拠品を勝手に廃棄
富山県警察本部の30代の男性巡査長が、車の当て逃げ事件の現場から持ち帰った証拠品を、警察署内で勝手に廃棄していたことがわかりました。
事件の処理手続きで「楽をしたかった」ためと話しているということです。
県警によりますと、巡査長は、県東部の警察署に勤務していたおととし夏ごろ、当て逃げ事件の現場で収集した証拠品のバンパー1個を廃棄した疑いが持たれています。
バンパーは当て逃げをした車のもので、巡査長は警察署内に持ち帰ったものの、上司に報告することなく人目のつかない場所に保管したうえ、去年4月になって自ら裁断して廃棄したということです。
巡査長は当て逃げ事件の容疑者とは面識はなく、警察の調査に対し「相手不詳の物損事故として処理し、楽をしたかった」などと説明したということです。
県警はこの巡査長を、証拠隠滅の疑いで先月書類送検していて、きょう付けで停職1か月の懲戒処分としました。
県警の井上数也首席監察官は「法を適正に執行すべき警察官がこのような事案を起こしたことは誠に遺憾であり、県民の皆様に深くおわび申し上げます」とコメントしています。