コンロからの着火に注意を 毎年100人前後が死亡
ガスコンロの火が服などに燃え移ったことが原因で、全国では毎年100人前後が死亡しています。特に高齢者に多いこうした事故を防ぐための対応が必要です。
コンロの火にかけた鍋や、やかん越しに調味料などを取ろうとした経験はありませんか?
コンロの周りは、火が見えていない部分も高温になっていて、服の袖などに火がつくとあっという間に燃え広がるのが分かります。
危険な着衣着火 高齢者の被害多く
これが着衣着火です。
総務省消防庁などのまとめでは、2018年から2023年までの6年間に、着衣着火で598人が死亡しています。
このうち523人、率にして87パーセントが65歳以上の高齢者です。
家の中での着衣着火は、およそ8割がコンロの火によるものと見られます。
コンロを使う際は、近づきすぎないようにして、服の袖や裾が火に触れないように気を付けて下さい。
万が一着火した場合の対応は
調理中にコンロの奥の物を取らないようにすることも大切です。
万一、服に火が着いてしまったら、すぐ脱げる場合は脱いで、水があれば直ちに水をかけてください。
近くに水がない場合は、体を地面にくっつけて転がり、火を消してください。
顔へのやけどを防ぐため、両手で顔を覆ってください。
着衣着火は大きな被害につながります。普段の暮らしの中で、気をつけてください。