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小学校での情報漏洩受け臨時校長会 19校でルール違反

2025年1月29日 19:19
小学校での情報漏洩受け臨時校長会 19校でルール違反
富山市内の小学校でいじめなどに関するアンケート結果が児童が閲覧できるようになっていた問題の続報です。アンケートを情報端末で入力させないことになっていたにも関わらず、市内19の小中学校で違反があったことがわかりました。市の教育委員会はきょう臨時の校長会を開き、情報の扱いへの注意を呼びかけました。

宮口教育長「今回の個人情報の漏えいを組織全体の問題と受け止め、ひとりひとりの教職員が、園児、児童、生徒、保護者に誠実な行動を示し、信頼回復に努めていただくよう強く願う」

臨時の校長会では、出席した富山市の小中学校の校長と幼稚園の園長あわせて90人に、宮口克志教育長が綱紀粛正の徹底を呼びかけました。

富山市の堀川南小学校では、グーグルフォームを使って行ったいじめなどの学校生活に関するアンケートの結果326人分が、他の児童が一時閲覧できる状態になっていました。

教員が児童に配布するURLや編集権限の設定を誤ったことが原因で、去年10月にも児童がアンケート結果を一時閲覧できる状態になっていました。

またきのうの会見では、個人情報を含む児童のアンケートを市内の小学校17校と中学校2校で情報端末で行っていたことがわかりました。

市の教育委員会のルールでは、いじめに関するアンケートなど教職員だけが知り得る情報をインターネットのクラウド上で保存してはいけないとされていますが、それに違反していました。

県内の学校では、教育用のクラウド上で個人情報が漏れるケースが今年度、県立高校で3件発生するなど相次いでいます。

富山市教育委員会は、教職員の研修を見直し内容を充実させるなどして、危機意識を高めていきたいとしています。
最終更新日:2025年1月29日 19:19
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