心のケア大事 石川で被災の高齢者富山へ 介護の現場訴え
能登半島地震により大きな被害を受けた石川県から、入院患者や高齢者の受け入れが県内で始まっています。
受け入れを始めた施設側は、被災者に寄り添った支援の必要性を訴えています。
富山市の特別養護老人ホームささづ苑です。
1月19日、石川県七尾市で被災した77歳の女性を受け入れました。
職員
「あの山何個か超えてまっすぐいったら岐阜県です。なんで山寄り。もともと作田さんおったが海側ですよね?」
女性
「そうやね」
職員
「少しずつね、ここでの生活に慣れていってもらえたらいいなと思っています」
女性は、地震で入所していた高齢者施設も、市内にある自宅も被害を受けたため避難先を探していました。
この日、施設には、女性を追って夫と娘夫婦が訪れました。
女性の娘
「おかあさん!よかったね」
娘
「けがなかったんやろ?物落ちてきたん?大丈夫やったん?」
(女性うなずく)
夫は現在、金沢市内にある娘夫婦の自宅で避難生活を送っているといいます。
娘
「納屋もつぶれてしまって」
女性の夫
「ぺったんこや」
娘
「母屋も住めないから、今からどうするかねってみんなで相談しているよ」
娘の夫
「職員さんも被災されているので、なかなか維持していくのが難しい状態なんですね」
娘
「それで富山県の方に、受け入れ先が変わったと聞きました。でもよかったね。また来週くるからね。さみしいやろうけれど」
被災した石川県の福祉や介護の施設では、建物に大きな被害を受けたうえ、断水も続くため十分な介護を行うことが困難なところもあります。
1月12日から4日間、ささづ苑からは職員が県老人福祉施設協議会の派遣チームの一員として輪島市の特別養護老人ホームで支援を行いました。
ささづ苑 加藤 駿課長
「救急搬送される方もいれば、亡くなってしまう利用者さんもかなりの数いました」
派遣チームに参加した加藤駿さんです。
災害へに対する日ごろからの備えの大切さを痛感したと話します。
加藤課長
「もちろん食料の備蓄だったり、ライフラインの確保、その他は県チームを受け入れる体制、利用者さんが被災した場合、利用者さんをどう他の施設に安全に移っていただけるのか、そういうのも含めてしっかり考えてそういうルートを作っておくべきかなと思います」
県が22日時点で受け入れた石川県からの患者や高齢者は150人に上ります。
県は、県立中央病院など地域の中核となっている医療機関に受け入れたあと、症状などに合わせて他の病院への転院を進めてきました。
また、先週からは高齢者施設に移る対応が本格的に始まっています。
ささづ苑 吉野英樹理事 部門長
「受け入れとマッチングですか上手くいけば、能登の方々も助かることが多いのかなと思うので、そういうマッチングが上手くいけばいいなと思っております。心のケアが大事かなと思っていまして、私たちもあの時怖かったので、もっと怖い思いをされていると思うので、ご家族様も心配されないようにご家族様のケアもしていきたいなと思っています」
取材に対し、「事前の準備で救える命がある」と職員が話していたのが印象的でした。
県は、高齢者などの受け入れについて「今回の地震を検証し、より具体的な方法を検討する」としています。
受け入れを始めた施設側は、被災者に寄り添った支援の必要性を訴えています。
富山市の特別養護老人ホームささづ苑です。
1月19日、石川県七尾市で被災した77歳の女性を受け入れました。
職員
「あの山何個か超えてまっすぐいったら岐阜県です。なんで山寄り。もともと作田さんおったが海側ですよね?」
女性
「そうやね」
職員
「少しずつね、ここでの生活に慣れていってもらえたらいいなと思っています」
女性は、地震で入所していた高齢者施設も、市内にある自宅も被害を受けたため避難先を探していました。
この日、施設には、女性を追って夫と娘夫婦が訪れました。
女性の娘
「おかあさん!よかったね」
娘
「けがなかったんやろ?物落ちてきたん?大丈夫やったん?」
(女性うなずく)
夫は現在、金沢市内にある娘夫婦の自宅で避難生活を送っているといいます。
娘
「納屋もつぶれてしまって」
女性の夫
「ぺったんこや」
娘
「母屋も住めないから、今からどうするかねってみんなで相談しているよ」
娘の夫
「職員さんも被災されているので、なかなか維持していくのが難しい状態なんですね」
娘
「それで富山県の方に、受け入れ先が変わったと聞きました。でもよかったね。また来週くるからね。さみしいやろうけれど」
被災した石川県の福祉や介護の施設では、建物に大きな被害を受けたうえ、断水も続くため十分な介護を行うことが困難なところもあります。
1月12日から4日間、ささづ苑からは職員が県老人福祉施設協議会の派遣チームの一員として輪島市の特別養護老人ホームで支援を行いました。
ささづ苑 加藤 駿課長
「救急搬送される方もいれば、亡くなってしまう利用者さんもかなりの数いました」
派遣チームに参加した加藤駿さんです。
災害へに対する日ごろからの備えの大切さを痛感したと話します。
加藤課長
「もちろん食料の備蓄だったり、ライフラインの確保、その他は県チームを受け入れる体制、利用者さんが被災した場合、利用者さんをどう他の施設に安全に移っていただけるのか、そういうのも含めてしっかり考えてそういうルートを作っておくべきかなと思います」
県が22日時点で受け入れた石川県からの患者や高齢者は150人に上ります。
県は、県立中央病院など地域の中核となっている医療機関に受け入れたあと、症状などに合わせて他の病院への転院を進めてきました。
また、先週からは高齢者施設に移る対応が本格的に始まっています。
ささづ苑 吉野英樹理事 部門長
「受け入れとマッチングですか上手くいけば、能登の方々も助かることが多いのかなと思うので、そういうマッチングが上手くいけばいいなと思っております。心のケアが大事かなと思っていまして、私たちもあの時怖かったので、もっと怖い思いをされていると思うので、ご家族様も心配されないようにご家族様のケアもしていきたいなと思っています」
取材に対し、「事前の準備で救える命がある」と職員が話していたのが印象的でした。
県は、高齢者などの受け入れについて「今回の地震を検証し、より具体的な方法を検討する」としています。