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東南アジアで挑戦と成長の12日間 県高校生海外派遣

2025年3月26日 10:58
東南アジアで挑戦と成長の12日間 県高校生海外派遣

42回目となった県の高校生海外派遣が今月、行われました。KNBの吉田記者が同行取材しました。

この事業は、1982年に北日本放送が開局30周年を記念して県に贈った1億円を基金にして翌年から始まりました。

東南アジアで12日間の研修を行った生徒たちの姿をきょうとあす、お伝えします。

きょうは、ベトナムとシンガポールでの研修です。

県高校生海外派遣団は18の高校から集まった20人。

今月10日に富山空港を出発しました。

現地の高校生と交流 異文化の理解深める

最初の研修国のベトナムでは、国内屈指の進学校、レホンファン高校を訪れました。

この学校は、英語や日本語を学んでいる生徒が多くいます。

富山東高校2年・大野碧海さん「これはトロッコなんだけど、黒部という富山の中の黒部市にあるところで、秋に見られる景色で、紅葉わかる?」

レホンファン高校生「もみじとか」

大野さん「うんそうそう!。それがすごくきれいで電車に乗ってこの景色を見る」

レホンファン高校生「すごいね」

レホンファン高校生「Future job.Do you have your future job?(将来の夢は?)」

富山南高校2年・加藤秀弥さん「Actually,I have no idea,but Ido my best to decide what I do in future,so I do my best.(実はまだ決めていないけど、本当にやりたいことを見つけるために全力を尽くしたい)」

異なる文化を受け入れて理解しようとするベトナムの高校生の姿に影響を受けた生徒もいました。

入善高校2年・横田真生さん「いろんな言語を話せると、自分の世界観が広がると思う。勉強を頑張ろうと思った」

ベトナムの歴史を知る

かつてフランスの支配下にあったベトナム。

街の至る所に、植民地時代の西洋様式の建造物が残っています。

そして今年で終結50年を迎えたベトナム戦争ではアメリカと戦いました。

激戦地となったクチでは、戦時中に使われていた地下トンネルに実際に入り、当時の歴史について学びました。

「あの時代にこのトンネルがあったのすごいね」

「もっと狭かったと思ったら考えられない」

「無理…」

「暗いし狭いし歩くのもきついよね」

「精神にきそう…日光 浴びないから」

富山からベトナムへ進出する企業も

ベトナムには、富山から40社近い企業が進出しています。

現地の県人会との交流では、生徒の夢や研究テーマに対して”先輩”がこたえました。

南砺福野高校1年・辻元大雅さん「海外で働きたいという漠然とした夢があって…」

広済堂HRベトナム・堀岡宏至さん 「いろんな宗教、いろんな人種の人がいるので、それぞれリスペクトできる、それぞれの良いところを見るという習慣をつけるといい。やっぱりいろんな場所に行ったらいい」

YKKベトナム・米山幸介さん「毎日家族が集まって食べるのが普通、ベトナム人って。すごく家族思いで」

富山高等専門学校3年・早川結萌さん 「日本とはやっぱり違うじゃないですか、食べ物が。食を通して国と国の理解を深められたらなと思っています」

発展続けるシンガポール「何もかも衝撃的」

一方こちらは、建国から半世紀ほどで急速な経済発展を遂げたシンガポール。

高層建築が立ち並ぶマリーナベイエリアでは、橋などの建設を手がけた富山県ゆかりの企業「佐藤工業」の担当者から説明を受けました。

建築について学んでいる鍛治さん、真剣にメモを取ります。

高岡工芸高校2年・鍛治うららさん「何もかも風景、景色が衝撃的、新鮮だなって感じがします。(将来は)楽しんでもらえる、安心できる空間、面白いと思ってもらえるような斬新なデザインの建物を作れたらなって思う」

シンガポールでは、日本大使館の職員から話を聞く機会もありました。

生徒たちからは鋭い質問が。

八尾高校2年・今井賀子さん「シンガポールに来て歩道に段差がない印象があって、必ずそうしないといけない制度がある?」

在シンガポール日本国大使館・持田美恵子さん 「(一部エリアでは)お年寄りに優しいまちづくりをしようと最近なっていて、道路を渡るときに車が速度を上げないように緑地、花壇を作って道路を狭めたりとか。ここ5年10年くらい力を入れていると思う」

アジア最高峰の学生からも刺激

一行は、アジア最高峰といわれるシンガポール国立大学も見学しました。

大学進学のために小学校卒業後から何度も選抜試験があるシンガポールでは、意欲の高い学生が多いといいます。

富山中部高校2年・中野由麻さん「いろんな年代の人もいるし、人種・国際色豊かで。みんながそれぞれ自分のことに集中している感じがかっこいいと思った。(将来は)英語を学びたいと思わせられるような先生になれたらいい」

シンガポールはマレー系や中華系など様々な民族が暮らす多民族国家。

大学生とのフィールドワークでは複数の言語を流ちょうに話す学生の姿や、国の教育レベルの高さに気づきがありました。

八尾高校2年・髙島万璃さん「国を挙げてそれぞれの民族で調和していこうというのが、教育からあらわれていて、(自分も)少しでもあいさつ程度でもいろいろな国のことを学べたらいい」

入善高校2年・笹島芽依さん「教育も自主性を大切にしているからこそ、本人たちのやる気があって、やりたいことだから力がついていると思うから、自分もやりたいという気持ちがあるなら真面目に頑張りたい」

あすは、マレーシアでのホームステイの様子をお伝えします。

最終更新日:2025年3月26日 10:58
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