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ゲームで避難所運営学ぶ 黒部市

2024年2月14日 19:35
ゲームで避難所運営学ぶ 黒部市
能登半島地震では富山県内で避難所が400か所以上、開設されました。速やかに開設できたかなど課題も残る中、黒部市では住民がゲームで避難所運営について学びました。高橋記者のリポートです。

黒部市若栗地区で2月10日行われた防災訓練。

この地区では2年に1回、自治会が訓練を行っていて、この日は防災士の指導のもと、カードを使った避難所運営ゲームを住民が体験しました。

「床上さん。男子の45歳全壊。世帯主です」

カードには避難所に来た人の年齢や性別。病気など、それぞれが抱える事情が書かれています。来た人をどのように受け入れるか。そして避難所で起こるさまざまな出来事にどう対応するかなど、避難所の運営をシミュレーションで学ぶゲームです。

「仮設トイレ来たらどこに置くかとか」
「体育館の近くの方がいいのでは」
「妊娠6か月。ネコ一匹連れてきた」
「妊婦さん、どこに入ってもらおうかね」
「妊婦さん1階やろ」

このゲームに正解はありません。講師を務めた県防災士会の島﨑さんは、地域の住民も避難所について様々なことを想定しておくことが、スムーズな運営につながると話します。

富山県防災士会 島﨑定則副理事長
「今回のように大きな地震ですと(自治体の)職員も被災者になって開設に来られないという事態もありますので、そういうときは地元の方で避難所を開けて運営していただくことになります。地域の方が詳しく知っておいていただくことが大事かなと思う」

1月1日の夕方に発生した大地震。

県によると避難所は富山県内15市町村で417か所に開設されました。

住民らが訓練を行った黒部市のこの公民館も避難所となり、最大で40人が避難しました。

消防団員の男性
「(当日は)振り分けるほどの人数ではなかった」

中には車のラジオで、KNBアナウンサーの呼びかけを聞いたという別の地区の住民も避難してきました。

民生委員の男性
「避難者の方、知らない地区から来られたというので、避難者に話をするのを遠慮したところがあって、本当は話したいとかあったかもしれないが、本当は話聞くとかすればよかったが、それをしなかったのは反省点」

若栗自治会の平野会長は、今回の勉強会で避難所運営の注意点をみんなで共有できて良かったと話します。

若栗自治振興会 平野宗良会長
「(避難者を)預かっている側も役所から何時ごろにどういう支援が来るのか、どういうことをすればいいのか見えなかった。それが1番の反省点かなと思っている。きょうそれをみんなで共有できる仕組みになっていると思う」

自治会は今後、実際に避難所を使っての運営訓練も行いたいとしています。
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