【能登半島地震】土砂災害警戒情報の発表基準 通常運用に
富山県と富山地方気象台は、去年元日の能登半島地震で震度5強を観測した地域について、地盤の緩みを考慮して土砂災害警戒情報の基準を引き下げて運用していましたが、きょうから通常の基準に戻しました。
去年元日の能登半島地震で、県内では震度5強を富山市平野部、高岡市、氷見市、小矢部市、射水市、南砺市で観測しました。
この地域では地盤の緩みを考慮し、富山県と富山地方気象台が共同で発表する土砂災害警戒情報の発表基準について、通常の8割に引き下げた暫定基準で運用してきました。
その後、土砂災害の発生状況や雨の降り方などを検討した結果、「特段異常はなかった」ため土砂災害警戒情報の暫定基準を廃止し、きょう午前11時から通常基準に戻しました。
県は、「通常基準に戻したが、近年は集中豪雨や線状降水帯の発生など急激に危険度が高まる傾向にあるので、土砂災害警戒情報が出た時点で命の危険が迫っていると認識してほしい」と話しています。
また、富山地方気象台は、大雨警報と大雨注意報の発表基準についても震度5強を観測した地域で通常の8割に引き下げていましたが、きょうから通常基準に戻しました。